嫌なやつと仕事しないようにするためには

iPhoneの新型が出ましたね。
WWDCのビデオを見ましたがスマートフォンとしてはかなり完成度の高い構成になっているみたいです。
これからPCはだんだんレガシー技術になっていきそうです。
私はPCは結構好きなんですけどね。


@IT「あのとんでも社員を解雇させたい!」は読んでいて身につまされる話です。
この話ほどひどい人はあまり見たことがないですが、同じ傾向の人は結構います。
それが社内の人である場合もありますし、社外の人の場合もあります。
社外の人ならば避けることはある程度は可能ですが、社内の人間だと難しい場合が多いと思います。


よくいるタイプとしては人の批判ばかりして自分が批判されると逆切れするやつです。
中途半端にできるタイプに多いのですが、チームで仕事をすることができない人です。
こういうタイプといっしょに仕事するのは勘弁してほしいですね。


日本の会社で正社員を解雇するのは結構大変です。
整理解雇の4要件という条件をクリアしないと不当解雇になってしまいます。
整理解雇の4要件の内容は以下の通りです。(Wikipediaより引用)


1. 人員整理の必要性
余剰人員の整理解雇を行うには、削減をしなければ経営を維持できない
という程度の必要性が認められなければならない。
人員整理は基本的に、労働者に特別責められるべき理由がないのに、
使用者の都合により一方的になされることから、必要性の判断には慎重を
期すべきであるとする。

2. 解雇回避努力義務の履行
期間の定めのない雇用契約においては、人員整理(解雇)は
最終選択手段であることを要求される。
例えば、役員報酬の削減、新規採用の抑制、希望退職者の募集、
配置転換、出向等により、整理解雇を回避するための経営努力がなされ、
人員整理(解雇)に着手することがやむを得ないと判断される
必要がある。

3. 被解雇者選定の合理性
解雇するための人選基準が合理的で、具体的人選も合理的かつ
公平でなければならない。

4. 手続の妥当性
整理解雇については、手続の妥当性が非常に重視されている。
例えば、説明・協議、納得を
得るための手順を踏まない整理解雇は、他の要件を満たしても
無効とされるケースも多い。


つまり、ちょっとやそっとでは正社員はクビにできませんよということです。
しかし、これでいいのでしょうか?
この法律は雇用する側や社内の人たちにかなりの負担をかけるものです。
だから、人材派遣などというビジネスがはびこってしまうのです。
ただ、私の友人が勤めていた会社は外資系企業のように簡単に指名解雇するらしく驚きました。
現実的には裁判が怖くなければいくらでもクビにできるということなんでしょうね。


社内の人間同士でもめた場合、調停に入るのが上司なのでしょうが私の経験ではちゃんと調停できた管理職を見たことがありません。
誰しももめ事は嫌いなので上司も避けるのでしょう。
しかし、そのような状況で仕事しなければいけないというのは結構過酷な状況です。
会社にはいろんな人たちが入ってきます。
ある程度は採用でフィルターがかかっていますが、たまにとんでもないのがいたりします。
明らかにひどいのは採用ではねられるのでしょうが、普段は表に出さないのもいるので厄介です。
こういう人と組むと仕事以外で結構大変な目にあいます。


私がフリーで仕事をしているのはこういう状況が耐えられないからです。
なので私は終身雇用には否定的な考えです。
大企業の社長は終身雇用を保証すれば社員は安心して働いてくれるといいます。
しかし、変化の激しいこの時代にその会社が30年以上存続する保証はありません。
また存続したとしても社員にやりがいのある仕事を与え続けられるかといえばほとんど不可能でしょう。
経営者としては優秀な人材を確保して企業の優位性を維持したいために言っているだけで働く人の視点で言っているのではないと思います。


私は正社員という制度をやめてみんな契約にすればいいと思っています。
もちろん雇用の保証はなくなりますが、働く人もそれだけ社会の変化に敏感になって生きていくための努力をするのではないでしょうか。
また働く人にとって一番いいのは一緒に働きたい人を選べることです。
もちろん、お金のためにいやなやつの相手はしなければいけなくなることもあるかもしれませんが、フリーなら自分の努力でそれを避けることができると思います。
これが正社員だと会社の業務命令は絶対なので逃げようがありません。


そもそも日本自体が世界で競争力がなくなっているのに、雇用だけを守るのは難しい状況です。
労働生産性を高めて新しい産業を起こしていかないとこの国の未来はないと思います。
なのに多くの人が正社員なんていうポジションに安住していると新しいチャレンジをしようとはしないのではないでしょうか。


私は結構人の好き嫌いが激しい方なので相手の人柄で一緒に仕事するか決めてます。(笑)
先日も結構伸びているIT企業の社長と会うことがありました。
何か協業できないかということで話をしたのですが、私より若くやり手な感じでした。
しかし、ちょっと傲慢な感じの人だったのでこの人とは一緒に仕事はできないなと思いました。
自分で会社を立ち上げる人はこういうタイプの人が多いのでしょうが、あまりつきあいたくない人種です。
こういうことができるのもフリーだからだと思います。


「貧乏はお金持ち」という本でもそのような生き方を勧めているようです。
著者は経済的理由から独立を勧めているようですが、経済的だけではなく精神的にも働く者にとっては健康になれるのではないでしょうか。

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