TrendMicroの対応

トレンドマイクロのソフト障害ではウィルスバスターの更新をかけた後PCが誤動作してしまうというトラブルでした。この件に関して社長は自分の給料を月594円にするという責任の取り方をしてますが、意味がわかりません。
 そんなことをされても顧客にはなんの保障にもなっていません。最初彼らは保障するといっていましたが、おそらくその額の膨大さに恐れをなして撤回したのでしょう。しかしこの信用失墜は社運をかけても回復しないといけないことです。トレンドマイクロの社長はその重大さを認識していないのかもしれません。このような対応をする企業の製品を私は買いません。

 今回の事件で思ったのはセキュリティビジネスはリスクが高いということだと思います。トレンドやシマンテックなどセキュリティに特化している企業は高い利益をあげています。しかし今回のような事件が起こると一気に倒産までいく可能性があるということです。
 このようなトラブルは予想可能です。しかしトレンドマイクロにとっては想定の範囲外のことだったのでしょう。リスクをビジネスにしている会社としてはお粗末だったといわざるを得ません。

 これはウィルスソフト企業のみならずFirewallやIDSなどのセキュリティ製品を販売している企業、セキュリティコンサルティングを行っている企業全てが考えるべきリスクでしょう。これらの企業は自らのミスでどのような損害が発生するのか、発生した場合の対応はどうとるのか、全てのシナリオを予想して対策を事前に考えておくべきではないでしょうか。