昨日社労士の話を聞く機会がありました。雇用に関する話でしたが、その中で従業員はお金のために働くのであって給料の遅配は許されないというのがありました。
確かにそうですが、何か違和感を感じました。従業員は本当にお金のことしか考えていないのでしょうか?
もしお金のためだけに働くのならなぜその職業を選んだのでしょう?お金のためだけで働くのであれば一番儲かる仕事につけばいいと思います。社労士の回答はその会社にしか入れなかったから仕方がなく今の仕事をやっているということでした。
ずいぶん失礼なことを言う人だなと思いましたが、おそらくそんな人ばかり見てきたのでしょう。私は元々会社にこだわりがなかったから今の仕事ができればどこでもいいと考えていました。確かに学歴もないから大手には入れなかったですが、今になって思えばそのほうがよかったと思います。
ということで突然話は変わりますが、人が一生で必要なお金はいくらくらいなのでしょうか?モデルとしてサラリーマンで両親と子供二人で東京郊外のマンション住まいという一般的なものを考えてみました。
・住宅(新築マンション) 4000万
東京郊外3LDKくらいの新築マンションだったらこれくらいで買えると思います。利息込みです。
・車 300万+ 300万 + 7万x20年分 = 2280万
車所有で20年乗り続け、一回買い替えした場合の購入費用と維持費用です。
・教育費 (大学(400万)+ 小中高(400万)) x 2人 = 1600万
子供が二人とも大学へ行った場合です。中高は私立としました。もっと高いかもしれませんが。
・老後資金 40万x 20年分= 9600万円
60歳定年で80歳まで生きた場合です。
・定年までの生活費 30万 x 35年分 =1億2600万
一家4人構成で考えています。子供が成人すると費用がさがりますが平均的に30万くらいではないでしょうか?
一家を養うために父親が稼がなければいけない金額は合計3億円です。
年収に直すと3億円/35年= 857万円になります。35年間平均してここまで稼げる人は1割もいないのではないでしょうか?しかしこれは平均的な家族の場合です。
サラリーマンの平均年収を600万円とすると不足分は
3億円-(600万円x35年)=9000万円
になります。
ちなみに職業別平均賃金は以下の通りです。
投資銀行 1000万
金融コンサルタント 800万
その他は400万〓600万
つまり投資銀行に35年勤めないと給与だけでは足らないということです。だから普通の職業の人たちは身を削って働かないといけなくなります。
しかし資金を運用すればそんなに高収入の仕事でなくても十分まかなえます。例えば複利で年利5%の金融商品(株や債権など)を買って30年持っていると約4倍になります。1000万であれば黙ってても30年後4000万になります。9000万の不足分を補うためには2300万のお金を30年運用できれば補うことができます。
いろんな条件が絡み合ってこんなには単純ではないと思います。しかしできるだけ早い時期から資産運用を始めればお金で困ることは少なくなるのではないでしょうか?
お金のためだけに人生の大半を費やすのはもったいないと思います。収入ではなく自分の価値観に合った仕事を選び人間らしい生活を送りたいですね。