アランケイ

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　アランケイは現在のパーソナルコンピューターを考え出した人です。30年以上前にGUIやマウスなどのポインティングデバイスなどを搭載したコンピューターを開発しています。
　しかし彼がすばらしいのは個別の技術を開発したからではなく、個人の知的能力を拡大するメディアを作ろうとしたことです。彼はPCを道具ではなくメディアだといいます。それはTVやラジオなどのように情報を伝達するものであり、個人のためのメディアを作ろうとしました。
　そのビジョンを元にGUIやNetworkなどの技術が開発されました。彼はPARCで一緒に働いていたエンジニアに対してあまりにも技術にのめりこんでいることに批判的でした。イノベーションをおこすためにはビジョンが大切であり、未来を予測するためには実際にそれを作り出すことが一番いいと言っています。
　
　翻って自分の周りにある新しい製品をみるとそのようなビジョンがあるものはあまり見当たりません。現在のPCは普通の人が使うには面倒です。最近の携帯電話は無駄な機能がいっぱい付いていてわかりにくくなっています。

　そういう意味ではIT製品もまだ発展途上なのかもしれません。