コミュニケーション能力=日本語力

 おはようございます。天気予報では今週雨が降るということでしたが結構晴れてます。もう梅雨は終わってしまったのでしょうか?

 このBlogでもコミュニケーションについて何回か書いていますが、結構気を使って話をしていてもすっきりしないという感じがしていました。
 そこではたと思いついたのが、日本語がその一因ではないかということです。ちょっと調べたところ日本語で「あいまい」を表す言葉は140もあるそうです。もともと日本語は平安貴族の教養として始まっているため、言葉をあいまいにしてあたりをやわらかくする傾向にあるのかもしれません。

 職場でもあいまいな言葉をよく聞きます。見積りの時など「ざっくりいくらですか?」などと言う人がいますが、ざっくりというのはどういう意味でしょうか?モノを売るのなら単価x個数に輸送費などを加えれば見積もれますが、ソフトウェア開発などは仕様が決まらないとお金をはじくことができません。
 また「うちはJavaには自信がある」というのもJavaのどういうところが強いのか、アプリケーションサーバーの部分なのかDBとのつなぎ部分なのか単にJavaで開発をやったことがあるだけなのかわかりません。それにJavaを使うにはオブジェクト指向設計や開発手法も熟知している必要がありますが、単に言語として使っているのではあまり自信があるとはいえないでしょう。

 このように日本語は気をつけて使わないとすぐにあいまいな表現になってしまいます。ではどのようにしたらあいまいさをなくすことができるのでしょうか?

1 詳細に分解する
 あいまいさというのは細かいことを気にしないで大まかにいった状態です。それを細かく分解して詳細化することによって物事が明確になります。例えば「昨日の仕事は大変だったよ」と言われたら昨日の仕事は何なのか、何が大変だったのかなどを詳細化していきます。そうすると大変だったのはその人が前日お酒を飲みすぎて二日酔いだったから大変だったなんて話にもなるわけです。

2 5W1Hを明確にする
 新聞では何かの事件の記事を出すときは必ず5W1Hが書かれます。そうしないと読む人がわからないからです。しかし日常の会話ではこれが結構抜けてしまうことがあります。例えば会議の召集で「PM XX:XX YYビルで打ち合わせ」と言うのも何階の部屋はどこなのかわかりません。会議の召集では時間、場所(フロア、部屋番号)、参加者、議題くらいは全員に知らせる必要があるでしょう。その場所にくるのがはじめての人がいる場合は地図もつけてあげると親切ですよね。

3 主語目的語を必ず入れる
 日本語は主語がなくても文章になります。したがって意識して話の主体は誰なのか、誰に対して言っているのかを明確にする必要があります。例えば「売り上げを倍にする」といっても誰の売り上げなのかわかりません。また倍というのも何に対して倍なのか先月の倍なのか前年なのかあいまいです。「経営陣は今期売り上げを前年度同時期に比較して倍にする」といえばかなり明確になります。

 日本語はちょっと油断しているとすぐあいまいになるので営業の人たちには便利なツールでしょう。しかし物事を正確に伝える目的では使いにくい言語です。日本人に生まれたかぎりは日本語を使っていかないと仕方がないので、気をつけて使っていくしかないでしょうね。ビジネスではあいまいな表現にならないよう気をつけてコミュニケーションする必要があると思います。

 ここで書いている文章も結構あいまいな表現をしているので反省の毎日ですね。