黒船来襲はくり返す

日本版iTunes Music Store、サービス開始から4日で100万曲販売を読んでまたもや海外の企業にやられたと思いました。
 ITに関してはいつもアメリカ企業が黒船のように日本に攻めてきます。技術的には日本でもできることなのになぜアメリカに先を越されるのでしょうか?これは日本の社会が新しいことを生み出しにくい構造になっているからではないでしょうか?

 私はシリコンバレーで働こうと思ったことがありましたが経済力や技術力があれば日本でも同じような場所ができると期待していました。しかし10年たっても日本にはできませんでした。なぜでしょうか?
 それは中央官庁が全て決めてしまう日本の社会構造が原因だと思います。日本は最高学府を出たエリートが国全体をコントロールしています。企業にとって大事なお金も政治家と財務省をはじめとする官僚によってコントロールされています。確かに彼らは頭がいいかもしれません。しかし彼らに未来を予測する能力はありません。現代のようにマーケットが劇的に変化しているときに彼らに全て頼るのは危険でしょう。
 
 大企業がのさばっているのも変化への対応を阻害します。アメリカではベンチャーがある程度大きくなると買収されることが多いですが、日本ではまだまだです。加えて大企業が子会社を作ってグループ内からお金を出さないようにするなどの手に出ているので独立系企業は不利な立場でビジネスを行うことが多いと思います。(この子会社ってのがまたいけてないんですけどね。)

 最近は少し変わりつつありますが、シリコンバレーのような場所は日本では出てこないと思います。結局は日本は海外から新しいものを輸入するという構造はなかなか変わらないんでしょうね。

 これからの革新的なIT企業はシリコンバレーでビジネスをするように目指したほうがいいと思います。日本ではいまだに新しい芽はつぶされます。私のまわりでも新しいことに興味を持つ人はごくわずかです。
 イチローはよく変人扱いされますが、おそらくまわりにあわせないからそう思われるのでしょう。日本人は意見が違う人を排除する傾向にあります。しかしまわりのことを聞いていたら革新的なことはできません。周りの雑音を気にせず自分の考えを貫くことは日本ではすごくエネルギーのいることです。
 郵政民営化だって反対している人たちから合理的な反対理由を聞いたことがありません。高圧的だとか相談がないなど子供みたいなことを言っています。これが日本の政治家のレベルなんだなと思います。

 日本人には論理的に議論するスキルが必要ではないでしょうか?

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