直感

 おはようございます。昨日の夜はすごい雨でしたね。東京が熱帯気候になりつつあるといわれるのもわかる気がします。突然の雨で中華料理屋に入ってご飯を食べながら雨宿りしていると店の人がかさをくれました。忘れていく人が多いのかかさはたくさんあるからといってくれました。こういう親切を受けるとなんかうれしくなりますね。

 ホーキンスの「考える脳、考える機械」を読んでまた脳がマイブームになってきました。今その関連の本をまた読んでいますが、その中で直感という言葉がよくでてきます。なんとなくやばそうだなとかこっちの方がいいんじゃないかなど直感で判断していることって多いですよね。
 厳しい自然の中で生き残るためには少ない情報の中で人間は判断しなければいけなかったのでしょう。それは現代でも同じだと思います。しかし最近はロジカルシンキングとかリサーチなどどちらかというとコンピューター的な方法がもてはやされています。情報を十分収集しリスクを考えつくした上で行動するべきということでしょう。
 確かにそのような方法は有効だと思いますが、時間や資源の成約から最後はえいやで決めないといけないことが多いと思います。そのとき自分の直感が正しいと信じて行動するしかないのでしょうね。

 自分の人生を振り返ると直感による判断がかなりの確率で正しかったことに驚かされます。人の忠告や世間の常識に従って決めたことはことごとくまちがっていました。例えば職業の選択も論理的に考えればプログラマーにはならなかったでしょう。しかし自分はとてもやりたい仕事だったし、Unixがなんとなくいいなと思ったのも直感でした。結局その関連の仕事についていまだにそれで食っています。
 
 直感は創造力にも関連しているようです。あまり情報を持ちすぎると新しい発想を阻害することがあります。例えば私がはじめてインターネットを知った15年前(当時は世間一般の人は誰も知らなかったんですが)現在のP2Pのようなネットワークをイメージしていました。色々勉強していくうちにそうではないことを知って勘違いと思っただけでしたが、それを発展させればいまだに出現していない技術がそのときに思いついたかもしれません。

 直感というのはその人の人生経験や考え方に影響を受けるようです。ナポレオンは直感的に行動していたそうですが、彼の直観力は天才的だったのでしょうね。
 では直観力ってどうやればトレーニングできるのでしょうか?私はいろんな経験をするしかないのではないかと思います。仕事や勉強ばかりではなく恋愛したり子供を育てたり旅をしたりスポーツしたり色んな活動が直観力を高めるのではないかと思います。
 また逆境も直観力を育てると思います。人間だけではなく多くの生物も生き残るために決断を迫られます。生物は生き残るために様々な能力を身につけてきましたが直感もその能力の一つだと思います。苦しいときに決断するとき直観力が磨かれていくのではないでしょうか。

 中国や日本の戦国時代に心惹かれる人物が出てくるのも納得がいきますよね。生きるか死ぬかで競い合っているときは直観力が最大限に発揮される状況です。
 そして現代も戦国時代のように企業間の競争が激しくなり個人間でも競争や争いが増えてきました。今までいい大学へ行っていい会社に就職すれば安泰だったのが、先の見えない時代になってきました。こういうとき自分はどの方向へ行くべきかを決めるのは直感しかありません。まわりの空気を感じ取り次の行動を決めるという動物的直感を駆使する時代なのかもしれません。

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