最近海外に行くこともなくなったので昨日外資系銀行の口座を解約しに行きました。窓口カウンターで解約手続きをしていると隣の銀行員がしきりに電話で為替投資を勧め手いるのが聞こえました。
「今はドル定期で4%の利息がつきます。」
「スイスフランはいかがですか?最近人気が出てきていますよ。」
これを聞いていて、お前はお金が増えることを顧客に保証できるのか?、顧客にリスクをちゃんと説明しないとだめじゃないか、と思いました。
私も外貨預金をやったことがありますが、手数料を引かれてマイナスになったことがあります。銀行は客にリスクを取らせて自分たちは確実に儲けます。客の欲に目がくらんでいることにつけこんで稼いでいるんでしょうね。
為替で儲けるのは大変です。機関投資家だって為替で大損しているのに、素人が簡単にやれるようなものではないと思います。海外によく行く人であればそのまま外貨で持っていて現地で使うというのであればいいですが、円に戻すつもりならやらないほうがいいでしょう。
銀行が客の資産を運用する場合、利益から自分たちの取り分を取ってその残りかすを客に渡します。高給で働いている彼らの分を引くと本当にすずめの涙ほどになってしまいます。
私は顧客のためにならないビジネスは淘汰されると思っていますが、金融関係の仕事はどうも働いている人たちのためにあるのではないかと思えて仕方がありません。彼らに運用を頼んで損害が出ても彼らは補填しません。儲かったらごっそりもっていきます。こんなむしのいい仕事は他にはないのではないでしょうか。
私は自分の資産運用は自分でしようと思っています。確かにいろんなことを勉強しなければいけないので大変ですが、自分のできる範囲でやれれば十分だと思っています。責任をとらない人たちにお金を払ってまで頼む気にはなれません。
これから金融機関と付き合う方はよく勉強して注意したほうがいいと思います。彼らは顧客のことなんかこれっぽっちも考えていません。自分たちの利益が最優先ですのでそれを肝に命じて付き合うべきでしょう。
これからの時代、一般の人も金融リテラシーを身につけてだまされないようにしましょう。
こんな本がありました。帰りに買っていこうかな。
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