起業革命

エキサイト創業者に聞く、Wikiブームの実情はこれからの起業のあり方がどうなるかを示す記事だと思います。

 Wikiとは簡単にいうと誰でも書き込み修正できる掲示板です。Blogのマルチユーザー版ともいえます。Wikiはまだ単純な機能しかありませんが、これから情報共有システムとして大きく発展する可能性があります。日本ではいまいち盛り上がってないですけどね。
 Wikiの話も興味深かったのですが、私はこの記事の起業家がどのようにビジネスを立ち上げたかがとても面白かったです。彼は以前Exciteという検索エンジン会社を立ち上げましたが、そのときかかった費用は300万ドル(3.6億円くらい)だったそうです。しかし今回JotSpotというWikiの会社の立ち上げにかかった費用は10万ドル(1200万円くらい)と激減しています。
 その理由としてExciteを立ち上げたころはSunのワークステーションOracle DBなどインフラ構築に莫大な費用がかかりました。しかしいまやPCサーバーは価格が劇的に下がっていますし、もっとお金をかけたくなければレンタルサーバーでもOKです。ソフトウェアはLinuxTomcatなどよくできているものが無料で使うことができます。加えてインドや中国などのコストの安いエンジニアを中小企業でも使うことができます。(彼らをうまく使うのは難しいらしいですが。)1200万円といえば個人でもがんばれば貯金できるくらいのお金です。また公的融資で利息の安いお金を1000万くらいだったら誰でも借りる事ができます。(あんまり借金はしたくないですけどね。)

 これからは会社なんて大げさなものにしなくても気の合う仲間で好きなビジネスを簡単に立ち上げることができるようになります。これは反面企業にとって脅威です。企業ではごく一部のやる気のある人たちが高い利益を上げていてそのほかの人たちがその恩恵を受けています。もちろん能力判定は難しいのですが、傾向としてできる人はどんどん自分で起業をして自分でお金を儲けるようになるでしょう。
 私の知っているIT企業はみんな人材不足に悩んでいます。ITエンジニアはできる人とできない人の格差が非常の大きい職種ですが、できる人がいないのは企業にいついてくれないからだと思います。おそらく今の企業のやり方ではできるエンジニアは来てくれないでしょう。(私も行きたくないです(笑))

 雇用環境もこれから劇的に変わるのではないでしょうか?大学を出て新卒で企業に入社するなんてこともなくなっていくと思います。アメリカではすでに大半の企業が経験者しか取らないようです。そんな時代を生き抜くためにも自分の商品価値をあげるための努力を日々していく必要がありますね。

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