おはようございます。最近スパムコメントがひどくなってきました。ベイジアンアルゴリズムをサポートしているスパムフィルターの導入を考えないといけないですね。面倒くさい。
いろんな会社を見ていると人材不足を嘆く声をよく聞きます。中小企業はもちろんのこと大企業でも人材が充足しているとは言いがたい状況です。大企業に新卒で入ってくる人たちは粒がそろっていて頭のいい人が多い印象があります。知名度があるだけに選別することができるのでしょうね。
それに比べ中小企業にそのような人が入ってくることは稀です。ただIT業界は他の業界より人材の流動性があるので中途で優秀な人を採るチャンスはまだあると思います。しかし多くの中小企業を見てきましたが、優秀な人材が定着することは稀です。それはなぜなんでしょうか。
いろんなビジネス書ではビジョンが大事だとか安定性や福利厚生が理由だとか書いていますが、実際に働いていてそうは思えませんでした。自分もいろんな会社で働いていて何が不満だったかをよく考えてみると、企業は社員を人として扱っていないのではないかということに思い当たりました。
私たちは企業からお金をもらうために働いています。しかしお金のためだけに働いている人は少ないと思います。本当にみんながして欲しいのは人として扱われることなのではないでしょうか。人はそれぞれ違う目的で働いています。ある人は人のために役に立ちたいから働いているかもしれないし、またある人は自分のやりたいことを実現するための準備期間で働いているかも知れません。そういった個々人の思いを尊重することがマネージャーや経営者と呼ばれる人たちのやるべきことではないでしょうか?
だめな会社の特徴として社員のモチベーションをことあるごとに下げるというのがあります。例えば営業が苦労してとってきた仕事を売り上げが少ないと文句をいったり、苦労して新しい技術を開発してもたいしたことができないといってけなしたりします。このような空気の読めないマネージャーがのさばっている会社の社員は不幸です。
私が働いてきた会社も社員が何を考えているかに全く無関心でした。企業は利益を挙げることが目的なので企業にとって社員が何を考えているかなんて興味がないのでしょう。しかしそのような無関心が社員のモチベーションを著しく下げる原因になっていると思います。
企業も人材不足を嘆く前に今いる人材の有効活用を考えるべきなのではないでしょうか?多くの場合は企業が人材を殺しています。自分の社員は何を考えているのか、どうやったら働きやすい会社になるのかを考えるのが上の重要な仕事だと思います。