時間と空間の超越

 今日も遠く離れたお客さんのところで打ち合わせでした。最近涼しいので外回りもかなり楽になりました。

 お客さんは自動車関連の会社でIP電話の案件で打ち合わせでした。帰りの電車でふと思ったのですが自動車と電話ってどちらも距離的に離れている人を近づける技術だなーと気づきました。
 
 つまりこれらの技術は空間があたかもなくなったように見せる技術です。そういう技術は他にテレビや航空機、インターネットなどがあります。

 では時間を超越するための技術はなんでしょうか?写真や映画、音楽CDなどある瞬間の情報を保存する技術がそれにあたるのではないでしょうか?

 こう考えると人は時間と空間を超越するために技術開発をしてきたともいえるかもしれません。ではこの視点でこれからどのような技術が開発されるでしょうか?

 空間を超越する技術としてあたかもそこにいるかのように見せる技術が出てくるかもしれません。例えばイラクのテロの現場に自分がいるかのごとく感じることができる臨場感ある状況を作り出せる技術です。少し前にバーチャルリアリティと呼ばれた技術に近いですが、今のコンピューターパワーであればなんなくできると思います。
 また時間を超越する技術では人の人格を保存できる技術が出てくるかもしれません。織田信長や坂本龍馬のような偉人の人格を保存できれば後世の人たちが話すことができるようになります。一種のタイムマシンですね。しかし人間の脳がまだ解明されていないのでこんなことができるのはまだまだ先だし、こんなことやっていいのかってのもありますよね。

 今までの技術は人間の能力を増幅させるために発展してきました。これからもこの方向性は変わらないでしょう。しかしなぜその技術が必要なのか、その技術は人類を幸福に導くのかという考察なしに開発される技術には意味がないように思います。

 レオナルドダビンチはロケットや戦車のアイデアをメモに書き残しています。しかしそのメモのはしがきにはこれらの技術はあまりに非人道的であると書いています。これこそ技術を開発するものにとって模範とする考え方ではないでしょうか。

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