不動産は危険な資産

 おはようございます。今日も天気がいいですね。今朝はさすがに寒かったです。もうすぐクリスマスですからね。

 巷では違法建築の事件で大騒ぎですね。ちょうど私も実家のほうで不動産取引の問題が発生していてタイムリーな事件でした。
 今回不動産取引を体験して感じたのが不動産業界というのは非常に怪しい業界ということでした。
不動産屋というのは基本的にブローカーで自ら何かを生み出す仕事ではありません。したがって自分で土地建物を買って新築または改修して売るか仲介するというのが主な業務になります。
 しかしなぜ不動産屋というのは怪しげな業者が多いのでしょうか?宅建さえとればあまり元手がなくてもできるからかもしれませんが、今回の違法建築の事件を見ると業界全体のモラルが低いのかもしれません。

 また不動産という資産は普通の資産ではありません。様々な規制や法律があって素人が不動産経営をするのはとても危険です。例えば賃貸住宅として自分の持っている物件を貸した場合、オーナーといえども自由にすることができなくなります。なので簡単に出て行ってほしいといっても借主に拒否されれば終わりです。それくらい居住者の権利というのが法律で守られているのです。

 賃借人がまともな人だったらいいですが、やくざなんかに貸したらもう終わりです。又貸しされてどうしようもなくなってしまいます。裁判所で強制執行という退去命令の審判がおりても排除するための費用は全部オーナーが払うことになります。だから最初部屋を借りるときの審査が厳しいのです。

 不動産に関していろいろ勉強していて思ったのは企業に似ているなと思いました。不動産はオーナーが持っていますが、そこに人が住んでいるとオーナーの自由にはなりません。また企業も株主が企業を所有していますが、そこに働く社員を自由にすることはできません。(経営者になれば別ですが。)
 両方とも所有権の一部を制限されている資産です。これは社会的影響が大きいからそうなっているのでしょう。そういったことを認識してオーナーにならないとえらい目にあうことになります。

 しかし今回の違法建築のような事件がおこるとマンションを買うのはどうかと思います。土地だって地盤は大丈夫かなんて素人ではなかなかわかりません。そう考えると賃貸の方がいいんじゃないかと思ってしまいます。人によるかもしれませんが私は不動産を持つメリットがあまり感じられません。30年以上のローンを組んで老朽化してきたら修理するのは自分です。その点賃貸だったら大家が直してくれるし、第一いまどき長期のローンなんてリストラされるかもしれないのに組む気にはなれません。(私の場合は個人事業主なので仕事にあぶれることですね。)

 まー人によって価値観は色々なので人にはお勧めできないですが、私は一生賃貸でもいいかなと思います。そうでなくても心配事が多いので不動産で気を使いたくないですからね。

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