傲慢と欲望
おはようございます。週末は大阪に帰って色々雑用をしていました。大阪は日曜日から雪が降っていて寒かったですね。
新幹線も空いていて自由席でも余裕で座れました。のぞみは2時間半でついてしまうので気軽な気持ちで行けるようになりました。
もう少し料金が安くなったら週一に帰ってもいいんですけどね。
新幹線に乗るときはいつも本を何冊か持って行くんですが、今回はエンロンについての本を持って行きました。
日本でも最近ホリエモンの事件があって経済スキャンダルがありましたが、エンロンはその中でも最大の事件だったようです。
SOX法の制定のきっかけともなったエンロンの事件とはいったいどのようなものだったのか前から興味がありました。
エンロンは天然ガス取引に金融の知識を応用して先物取引市場を作り出したことで大きくなります。
その後電力や通信の分野に業務を広げていきますが、その過程で必要になる資金の調達方法として特別目的組織というものを使います。
色々ややこしくて私もちゃんと理解していないのですが、簡単にいうと決算時に連結しなくてもいい子会社のようです。
なので投資家には業績のいい会社として見られていました。
当時は合法だったようですが、実質粉飾決算ですね。
エンロンもライブドアと同じで株価が高いことによって維持されていた会社でした。しかし付け替えた赤字が表面化することによって会社は一気に破綻へところがり落ちていきました。
エンロンのケースはストックオプションなどの株式を使った報酬制度に問題があることも明らかにしました。
通常社員は株価を上げるために業績を上げようとします。しかし株価を上げることが目的になってしまうと粉飾や経理操作に手を染めてしまうことにもなります。
エンロンの破綻は結局経営者の傲慢さと強欲さが原因だったのだと思います。利益を上げるためまたは株主のためだけでなく、何のために会社を経営しているのか、ミッションはなんなのかを明確に持って経営者は経営しないとこうなってしまうのではないでしょうか。
しかし経済っておもしろいですね。
何か人間ドラマを感じます。
エンロン 内部告発者 ミミ シュワルツ シェロン ワトキンス Mimi Swartz ダイヤモンド社 2003-11 売り上げランキング : 99,164 おすすめ平均 Amazonで詳しく見る by G-Tools |