会社とは

おはようございます。
昨日はすごい風でしたね。
ヒルズで仕事していたら暴風で多くの人がビルの中に非難していました。
早く暖かくなってほしいですね。

 昨日は起業家にはファイナンスは必須だという話をしましたが、私なりに今まで勉強してきたことを簡単に整理しようと思います。
そもそも私がファイナンスに興味を持ったのは会社を起業するうえで金融の方たちと話す機会が増えるだろうと思って勉強するようになりました。
また資本主義はどういう仕組みになっているのかというエンジニア的な興味もありました。

 自分なりに本を読んだり講座を受けたりしてわかったことは下の図のようなことでした。

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この図はお金の流れを表しています。
会社にはお金が必要なので銀行や株式市場から資金調達します。
最初は信用がないから自己資金か公的資金に頼るのが普通ですね。
しかし資金調達するにはコストがかかります。
銀行から借りれば今なら2%から6%くらいで借りれるでしょう。
(信用や担保によって金利はかわりますが。)
このコストをどれだけ下げれるかが企業が生き残りにかかってきます。
金利が払える以上の利益が上がるビジネスをやらないと倒産してしまいますからね。

企業は調達したお金を事業に投資します。
事業には色んな経費がかかります。
オフィス賃貸料や通信費、そして一番大きな人件費です。
売り上げから経費を引いたお金をフリーキャッシュといいますが、これで銀行にお金を返したり株主に配当したりします。
結局、企業は資金調達コスト以上に稼がないと存続できないシステムになっているということです。
銀行に期日までに決まったお金を返せないと取引停止になってしまいますし、投資家が期待する成長率を実現できなかった経営者は株主総会でクビになります。

私は仕事しはじめのころは会社とは給料を払ってくれるところとしか考えていませんでした。
しかしファイナンスを勉強すると会社とはお金を借りて増やして返すところということがわかりました。
なぜ企業は常に成長しなければいけないかずっと疑問だったのですが、株主は成長も見込んで投資しているからというのがファイナンスを勉強するとわかってきます。

そうするとなぜ日本の経済が停滞していたかもわかります。
今までは資金調達元が主に銀行だったためリスクの高いビジネスはできませんでした。
銀行は確実にお金を回収できるところにしか貸さないからです。
しかしITなどのベンチャービジネスは1割当たればいいくらいのハイリスクハイリターンです。
そういったビジネスの資金調達は株式市場の方が向いています。
国もそう考えたために株式市場への上場をしやすくしていったのでしょう。
しかしそれを悪用する企業もたくさん出てきました。
これからは上場も難しくなっていくかもしれません。

ビジネスを行うためにはこのような資本主義の仕組みを知っておくことが必要です。
しかしビジネスで一番大切なのはお金ではないと私は思います。
お金は食べ物と同じでそれがないと生きていけませんが、お金が目的なら他にいくらでも方法はあるでしょう。
自分が幸せに生きていける環境を作って社会のために貢献するのが私にとってのビジネスの目的です。

お金のためにつまんない仕事をやり続けたくないですからね。
(とこんなこというと「何ぜいたくいってるんだ。」といわれそうですが(^_^; )