突然変異を起こそう

おはようございます。
桜満開の春なのにまだ寒いですね。
今日は北陸や東北では雪が降るそうです。
暖かくなるのは4月からでしょうか。

 私は技術を扱うエンジニアですが、長年人の作ったものと付き合ってて人間はがんばって色んなものを作るものだと感心してしまいます。
しかし生物はもっと複雑な構造ですばらしい機能を持っています。
特にすばらしいのが進化の機能です。
自動的にバージョンアップされる仕組みはいまだ人類が実現できていない機能ですね。
進化は突然変異という遺伝子エラーが原因だと言われています。
この当たりはまだ研究されている分野でよくわかっていないようですが、これから面白くなりそうな分野ですね。

 起業するにも突然変異が必要ではないかと思います。
例えば新しい技術を開発したから自分でビジネスを始めようと思う人は多いと思います。
エンジニアは技術=ビジネスみたいな考え方の人が多いので職人的になってしまうのでしょうね。
しかしビジネスをするということはお金を稼ぐということです。
ここで違う能力が求められてきます。
サラリーマンのころは決められた仕事だけをしていればいいのですが、独立したとたん全て自分でやらなければいけません。
お金の管理、人の管理、顧客開拓の営業、協力会社探しと今までやったことのないことをやらなければいけません。
「はじめの一歩を踏み出そう」という本にはエピソード付でこのことについて書いています。
起業家は経営者であり、職人であり、マネージャーでなければいけないということです。
経営者はお金の管理とビジネスプランの企画、職人は現場の仕事、マネージャーは人の管理とプロジェクト管理といった役割分担でしょうか。
起業家にはこれだけのスキルが要求されるということです。
ただこれを全て完璧にできる人はいないので足らない部分は他の人にお願いするということになるんでしょうが、なかなかぴったりな人を見つけるのも難しいんですよね。

 このようにサラリーマンから起業家になるには人として突然変異的な進化をしないとやっていけないということだと思います。
しかし生物でも同じように進化にはリスクがともないます。
有史以来どれだけの生物が絶滅したことか。
起業というのはこのリスクをとるかどうかということだと思います。
起業した会社の半分くらいは10年後にはなくなっています。
安定した生活を望む人には向いていない生き方ですね。

 起業家は大変でしょうが、サラリーマンでは体験できないことを色々体験できます。
銀行と付き合ったり、うまくいけば株式公開もできるでしょう。
また自分の考えたものが世に出る醍醐味はたまらないのではないでしょうか。

 最近ではIT技術などのおかげで個人でビジネスを行う形態も可能になってきました。
これはフリーエージェントインディペンデントコントラクターと呼ばれていますが、高度なスキルを持った人が組織に所属せずに働く形態です。
これからは組織よりも個人重視の方向に行くでしょうね。
会社法改正で資本金制限なしの株式会社設立だけでなくLLPやLLCを日本でも設立することができるようになりました。
日本でも能力のある人が色んな形で働ける環境になりつつあります。

 これからの社会人は目的を持って自分を常に磨く努力をしなければいけないということでしょう。
資格取得もいいですが、これから自分はどんなスキルが必要が考えて自己啓発していきたいですね。

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