気づく-人生のターニングポイント

もう桜も散ったというのに肌寒い天気です。
天気予報では雨が降るとのことです。

 最近思うのは気づくかどうかで人生が全く違ってしまうのではないかということです。
 例えば会社を経営する上でお金の管理はとても重要なことです。
入出金をいつも管理してキャッシュの動きを常に把握することは経営者のやるべき仕事です。
そこをちゃんとやっている会社の経営はちゃんとまわっているところが多いと思います。
しかし、現実の会社は結構いい加減でどんぶり勘定でやっているところが多く存在します。
そんな会社は期末になって現金不足が発覚して急に資金調達しなければいけないという自転車操業状態になってしまいます。
そこで気づいて毎月の固定費はいくらか、損益分岐はどのくらいか、毎日の入出金はどうなっているかをちゃんと見なければいけないと思えば状況が改善するようになります。
私自体もその重要性を以前はわかっていませんでしたが、実際に問題に直面してはじめて理解することができました。
これは自分にとってとても勉強になったと思います。

 また最近ニートという人たちがいますが、この人たちも気づけるかどうかでこれからの人生が大きく変わると思います。
私も以前フリーターしていたことがありました。
しかしニートと呼ばれている人と違っていたのは目的があったかどうかでした。
私は大阪出身だったのですが、東京に就職するために引越し資金をためるためにフリーターをやっていました。
自分のやりたい仕事が東京にしかなかったので仕方なく上京したのですが、1年間フリーターでためたお金で東京に来ることができました。
しかし今のニートはそういう目的が全くなくてバイトさえせずに親に食わせてもらっているという状況のようです。
しかし親は子供より先に死にます。
いつまでも親に依存して生きていくことはできません。
さらに年老いた親を子供は面倒を見なければいけません。
しかしニートで生きてきた子供が親の面倒を見られるくらいの経済力がそのときあるのかという問題があります。
加えて30までバイトしかしたことのない人を企業が雇用するかというのもあります。
今ニートをやっている人たちがこういった問題に気づいた頃には手遅れになっている場合が多いと思います。

 今の時代、苦労して働かなくても食べていけるようになりました。
こんな時代だからこそこれらのことに気づくことがとても重要だと思います。
ただ私は正社員にさえなれば問題が解決すると思っているわけではありません。
企業だって競争が激しくなってリストラを行うようになっていますし、世界的に職のない人が増えている状況がトレンドになっているようです。
重要なのは目的を持って生きていくということだと思います。
私はITエンジニアになるために技術を学んでプロジェクトを経験してきました。
自分のやりたいことやありたい姿に向かって常に努力するということが一番重要なのではないでしょうか。

 ただし他の人がそのようなことを気づかせるように持って行くのは難しいという経験もしました。
私のまわりの人には本人にとっていいと思うことは厳しいことでも言ってあげるようにしています。
しかし、実際に困った状況を体験しないと人というのは気づかないものだということを学びました。
自分の場合も人に言われただけではなかなか理解できなかったですからね。
人の忠告をちゃんと理解できて自分を変えることができたら効率がいいんですけどね。

 私自身もまだ気づいていないことはいっぱいあると思います。
そのことをどのようにして気づくことができるのかといつも考えるようにしています。
今までの私の経験から言うといろんなことに気づいたきっかけは大変な状況のときでした。
プロジェクトが火をふいているとか財政的にピンチなど極限状態で気づくことが多かったですね。
そう考えるとトラブルに飛び込んでいけば色々学べるということなのでしょうね。
しかし、あまりそんなことやっていると体が持たないのであんまりやりたくないってのが本音なんですけどね。(笑)