株のプレミアム

 企業価値評価メモ第4弾かな。

 株投資にはリスクがあります。
定期預金や国債のように元本保証ではないので紙くずになる可能性もあるわけです。
したがって投資家は株投資をするにあたって元本保証のものより高いリターンを求めます。
これを株式の期待収益率と呼び、以下のような式で表されます。

valuation3.GIF

この中のリスクフリーレート(rf)は元本保証の金融商品の利息になります。
通常10年物国債の利息がリスクフリーレートとして使われるようです。
その後のβ以降の項が株式のプレミアム、つまり国債よりもリターンが多い部分です。
βは業界ごとのリスク係数です。
例えば日用品などを売っている業界(洗剤やカップめんみたいな)は大きく儲かることはないけど景気などの左右されないためにβは低くなります。
しかしIT業界や金融業界などはリスクが高くなるためβ値が高くなります。

要は国債に比べてどれくらいのリターンがあるのっていうのを知るためのものということです。

しかしβって出すのが難しいでしょうね。
特にIT業界は新しい技術が出てきて企業がなくなってしまうことが頻繁に発生しますからね。
どれだけのリスクがあるかなんて過去の実績から予測なんてできないでしょうね。

やはり投資するなら安定した業界を狙うべきなんでしょうね。
花王とか日清製粉ってなくなりそうにないからいいんじゃないでしょうか。

そういえば最近カップめんはあまり食べなくなりましたね。