おはようございます。
最近雨なのか晴れなのかわからない天気が続いています。
今年の夏は冷夏なんでしょうか。
ITの仕事では様々なシステムを組み合わせて構築していきます。
ネットワーク、セキュリティ、データベース、Webシステムと色んな技術が組み合わさってできています。
したがってその分野の専門家が集まってプロジェクトを進める形になります。
私が最近よく体験するのは専門家は自分の守備範囲しか見ないということです。
例えばネットワークエンジニアはルーターやスイッチの設定はするけどサーバーのネットワーク部分はサーバーエンジニアがやるといった感じです。
またDNSの設定もMicrosoftのものとUnixのものでは違うエンジニアが登場します。
このような状況はある程度は仕方がないのですが、最近思うのは専門家があまりにも全体を考えていないということです。
その専門家は私の担当じゃないから関係ないという姿勢で仕事をしている人が多くいます。しかしその結果仕事に隙間が発生して誰かがそれを埋めなければいけない状況になります。
CiscoやMicrosoftのベンダー系資格もその状況に拍車をかけているような気がします。
これらの資格はそもそもマーケティングの一環として行われているので、他社製品を排除するような内容になっています。
しかし現実のシステムはマルチベンダーで構成されているために他社製品の知識が必要になります。
私はベンダー系資格を持っていないのでどちらかというと隙間を埋める仕事を多くやりました。(笑うせーるすまんみたいですが。)
私は製品知識よりも基本技術に興味があったのでこのような仕事でもなんとかできたのかもしれません。
しかしプロジェクト全体をそれぞれのメンバーが考えないという状況は専門化が進むにしたがってひどくなっていっているように感じます。
もちろん事前に責任分担をはっきりさせて進めることは必要ですが、技術革新の速いIT業界ではもう少し柔軟に対応すべきだと思うんですけどね〜。
この専門化による無責任という問題に加えて引継ぎの無責任というのもあります。
これは既に構築、運用されているシステムを後任に引き継ぐときに発覚する問題です。
資料もなくちゃんとした引継ぎも行われなかったために全くわからないシステムを面倒見る羽目なるという場合がいかに多いことか。
さらにそのシステムがいい加減に構築、運用されていたため常に障害リスクを抱えていることが発覚することもあります。
引き継ぐほうも後は知ったことではないという無責任な気持ちがあることは間違いないようです。
こういう状況を見ているとこの業界のだめさ加減にあきれてしまいます。
こういった無責任なことをした人に対してはお金を払わないとか何らかのペナルティを課すべきだと思います。
そうでないと後任の人が前任の尻拭いをするはめになり、お客さんにも迷惑をかけてしまいます。
私自身もそのようなプロジェクトに後任として参加したことがありますが、いつも割り切れなさを感じて仕事をしていました。
このようなことが許されるのであるとこの業界で働きたいと思う人が減っていくのではないでしょうか。
IT企業の経営者はこのような状況を把握して手を打つべきだと思うんですが、日本の経営者って何をやってるんでしょうね。