1/3の法則

 私は結構走るのが好きです。
近くの公園を無心に走っていると日頃のストレスが発散できるような気がします。
そして一通り走り終わって家に戻るときに色んな発想が出てきます。
先週ジョギングした後ふとこんなことを考えました。


 最近自分のことしか考えない人たちを相手にしなければいけないことが多く、精神的にちょっと参っている状況でした。
社会全体で考えた場合、自分さえよければいいという人たちばかりの社会ではコミュニケーションするコストが高くなってしまいます。
例えば仕事で契約する場合、最初から相手を疑ってかかると相手の調査をしたり現金取引しかできないなどのコストが発生します。
ビジネスは信用があるから効率的に行えるのだと思います。
もちろん無条件に相手を信用することは論外ですが、クレジットカードや掛け売りなどができるから経済が発展していると思います。


 これは個人レベルでの人間関係でも同じだと思います。
人を誰も信用しない人は友達も家族も持つことはできないでしょう。
お金持ちはこの傾向にある人たちです。
お金をもっているためにお金目的の人たちが群がってきます。
銀行や企業、親類や自分の家族までもお金目的で近寄ってきます。
こういう状況だと人は自然と警戒して誰も信用しなくなっていきます。
こう考えるとお金持ちって意外にかわいそうな人たちなのかもしれません。


 しかしもう少し相手のことを考えられないのかと思ってしまいます。
資本主義は自己の利益を最大化することによって発展する仕組みです。
しかしあまりにも自己中心主義だと人同士のコミュニケーションが阻害されることになります。
そこで私は1/3ルールというものを考えてみました。
1/3ルールとは1/3は自分のことを考え、1/3は家族のことを考え、残りの1/3は他者のことを考えるということです。
 例えば、好きな物を買いたいとかおいしい物を食べたいと1/3くらい考えて、子供の教育や奥さんとの生活を1/3考えて、会社の部下やお客さんのために1/3考えるといった感じです。
この1/3というのもいい加減な数字ですが、自分の感覚でこれくらいというのでいいと思います。
ただあまりに自己中心的なのもよくないですが、滅私奉公的な生き方もどうかと思います。
偉人と呼ばれる人にはできるでしょうが、私のような平凡な人間にはこれくらいが妥当なのではないかと思います。


 1/3だけでも相手のことを考えるようになると社会はもっとよくなるかもしれません。
中東問題だって結局は自分たちのことばかり考えているから戦争になってしまいます。
お互い1/3ルールで相手のことを考えれば多くの紛争が解決できるかもしれません。


未来の資本主義にもこのようなしくみを取り入れる必要があるかもしれませんね。