なんとかならないものか

血液製剤に混入していたC型肝炎に感染した人たちが裁判で勝訴したことをニュースでやっていました。(ニュース詳細はこちら)
C型肝炎は20年くらいかけて悪化していく病気なので,昔血液製剤を投与されたかどうかわからない人達がたくさんいるとのことでした。
もう20年も経っていると無くなっている病院も多いだろうし,医師も死んでいる場合も多いと思います。
 厚生省は自分たちの責任を認めたくないのか積極的に解決しようという意志が感じられません.
こういうことが起こらないためにあなたたちに認定する権限を国民が与えているのに問題解決に努力しない態度は首きりものです。
もちろんお金では解決しないでしょうが、国は高額な医療費に苦しんでいる人達を救済することをもっと考えてもいいのではないかと思います。


 巨額な財政赤字といい、社会保険庁の問題といい官僚の無責任は最近目にあまるものがあります。
私は最近もう国に頼るのはやめたほうがいいのではないかと思うようになってきました。
もちろん国防や法整備などは国がやるべき仕事なのでしょうが、それ以外のものは国以外の組織でやったほうがいいのではないでしょうか。
例えば道路なども国が作るのではなく地域で整備していったほうがいいと思います。
アメリカでは州単位で道路を作っていて州が変わると道路が突然よくなったりすることがあります。
 年金や保険も国はもう運営する資格も能力もないでしょう。
自分の老後は自分でなんとかしなければいけない時代になりつつあると思います。
確かに保険はアメリカのように全て民営にすると加入できない人が出てきてしまいます。
このあたりは何かしくみを考える必要があるでしょうね。
NPO法人などで運営して加入者同士が助け合うようなしくみがいいかもしれません。
 今回裁判で問題になった血液製剤の認可も責任を取らない国にまかせるのではなく新たなしくみが必要ではないでしょうか。
オープンソースコミュニティのようにいろんな人が評価できるようなしくみがいいかもしれません。
そして起こりうるリスクを想定してリスクヘッジをするようなしくみも必要でしょう。


 一部の頭のいい人たちだけで物事を決めていく時代はもう終わったと思います。
情報が簡単に手に入る現代では今までの組織形態があわなくなっているのではないでしょうか。
今回のような問題が起こるのを見ているとそう感じてしまいます.