ソフトバンクの予想外割引

 ソフトバンクモバイルが破格の料金で携帯電話業界に参入してきました。
予想外割というサービスで基本料金は2880円、ソフトバンクモバイル同士の携帯では基本的にショートメールと通話は使い放題で無料にしました。
番号ポータビリティが可能になったためドコモとauのユーザーを奪うことができるようになったため賭けに出たのでしょう。
孫さんはリスクをとるのが好きですよね。


 携帯電話はいまや数少ない規制ビジネスのひとつです。
電波を割り当ててもらう必要があるため参入しにくいビジネスなのでNTTやKDDIの寡占状態になっています。
そのため料金は高止まりしている状況です。
そこにソフトバンクが殴りこみをかけてきたため価格競争になる可能性が出てきました。
ただ旧ボーダフォンのサービスはあまり品質のいいものではなかったので悪かろう安かろうというサービスになる恐れもあります。
このサービスの品質をどれだけ上げられるかが、ソフトバンクの勝負のしどころになるでしょうね。


 ただ携帯電話ビジネスももはやコモディティ化しつつあり価格勝負になっていくでしょう。
各キャリアは音楽や映像配信やゲームなどの付加価値をつけようとしていますが、通信料金ではだんだん利益が上げられなくなる方向にあると思います。
Skypeなどのサービスが携帯電話並に使えるようになるとNTTとKDDIの優位性はかなりなくなってしまいます。
そうなるのはまだ先でしょうが、ソフトバンクはその時期を少し早めたという点では今回の発表はおもしろいと思います。


 そのうちマイクロチップが脳に埋め込まれてどこからでも無線で情報にアクセスする時代がくるでしょう。
そうなると無線キャリアは東京電力みたいな存在になるんでしょうね。
まさに攻殻機動隊の世界ですね。