人生とは?
NHK教育で「お金儲けって悪いことですか?」という番組をやっていました。
いろんなジャンルで活躍している人たちにインタビューする形の番組でしたが、その中に藤田憲一さんが出ていました。
彼は「金持ち兄さんの王道」というベストセラー本の著者で若くしてIT企業を経営している人ですが、胃がんを患って治療をしていました。
彼がこの番組のインタビューの一ヶ月後に亡くなっているというの知って少しショックでした。
このインタビューを受けたときもかなりやせていてがんがかなり進行している印象でした。
彼のもうひとつの著書である「末期がんになったIT社長からの手紙」という本にも書かれていましたが、自分ががんであると告知されたときはかなりのショックを受けたそうです。
まだ30代で若くて人生これからなのになぜ自分がと思ったとのことでした。
インタビューの中で彼が言っていた言葉で印象的だったのが、休んでもなんとかなるんだということでした。
彼はビジネスでかなりハードに働いていたため、全速力で人生を生きていたのでしょうね。
健康なときの10分の1も仕事はできなくなったそうですが、人生にとってはたいしたことではないということがわかったそうです。
その言葉を聞いたとき人生とはなんなのだろうと考えてしまいました。
お金や地位を求めて寝る間も惜しんで働いている人はいますが、自分が生きていくうえでどれだけの意味があるのだろうかと。
結局人は生きててよかったと思える人生を送れるのが幸せなんじゃないかと思います。
そして自分にとってそう思える人生ってなんだろうと考えました。
やはりやりがいのある仕事ができてプライベートの生活も充実していることですね。
仕事も単なる金儲けではなく人の役に立ったと感じられる仕事にやりがいを感じます。
また仕事ばかりの人生も嫌なので趣味や人間性を向上させられる勉強をする時間も確保したいですね。
お金はあるほうがいいですが、そのために人生の大部分を費やす気にはなれません。
私のまわりでは金儲けイコール人生みたいな人が多くいますが、後で空しさを感じるのではないかとふと思ってしまうことがあります。
人の人生なのでがんばってくださいというしかないですが。
また、彼はインタビューで無責任な人が増えている最近の社会を嘆いていました。
私も同感で個人や企業でも自分の責任はここまでと勝手に決めて相手が困っても知らないという態度を取ることが多いと思います。
例えばIT製品でもまだ使っている人が多くいるのに製品をディスコンにしてサポートを打ち切るベンダー。
金儲けが目的なので顧客がいくら困ろうが知ったことではないのでしょうが、そんな仕事をしていて楽しいのかと思います。
大きい組織では責任を分担しないと個人への負担が多くなってしまうのでしょうが、誰も責任をとらない部分がでてくると相手に多大な苦痛を強いることになります。
あまりにも専門化が進むとそのような弊害が出てしまいますね。
彼のインタビューを聞いていてそんなことを考えました。
若くしてお亡くなりになられた藤田さんのご冥福をお祈りしたいと思います。
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