ハッカーと画家 (再読)
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先月、引越し作業で本を整理していてなぜか「ハッカーと画家」の本に目がとまって、また読んでしまいました。
一年前のBlogでは少し批判的なことを書いていましたが、改めて読むと全然印象がちがいますね。
当時は仕事が大変でちょっと心が荒れてたのかもしれません。
今回印象に残ったのはこんなところでしょうか。
1 ユーザーに求めるものを考えてソフトウェア作りをするべきである
作者のポールグレアムは自他共に認めるハッカーですが、ちゃんとビジネスをわかっている点がすごいと思います。
企業は顧客に価値を提供するために存在しています。
技術指向の会社でこの基本的なことがわかっていないところが多いのですが、(ちょっと前のSunもそうでしたね。)技術は人のためにあるという哲学を持っているハッカーというのは本当に珍しいと思います。
2 Lisp言語の優位性
Lispというと大学やマニアの間のみで使われるオタッキーな言語というイメージがありますが、Lispがいかにビジネスを行う上で優位性を生み出すのかをわかりやすく解説しています。
いまではJavaやC++などの言語が人気ですが、これらの言語が持つ先進的な機能(ガーベージコレクションやバイトコードコンパイルなど)は30年以上前からLispが持っていた機能でした。
最近になってやっと他の言語がLispに追いついてきたという感じですね。
そしてLisp最大の機能はマクロです。
マクロというとVBAマクロのようなものを思いつきますが、Lispのマクロはプログラムがプログラムを生成するしくみです。
詳しくは同じ作者が書いたOn Lispの日本語訳がありますのでそちらをチェックしてみてください。
3 ハッカーはオープンソースで開発すべき
Windowsは中身が公開されていないので、わけのわからないトラブルの解決やシステムの改善がしにくいのでハッカーはプラットフォームとして選択しないという意見には同感します。
ハッカーの基本はやはり何でも分解して中はどうなっているのだろうという好奇心を持っていることなのでしょう。
それができないツールはハッカーをいらだたせるだけです。
最近ではLinuxやApache,GNU C,Postresqlなど主要なソフトウェアはオープンソースでそろえることができます。
(そのソースコードを私はいまだに理解できないんですが。)
特にLispをちゃんと勉強してみようと思えたのでこの本を改めて読んでよかったなと思います。
日本人はとくにメジャーなものに弱いですが、自分の頭で考えてマイナーでも便利なものはどんどん利用していくべきですね。
今、関数型言語Haskellにも興味があるのでLispとあわせて勉強していきたいですね。