雨上がりの休日

 朝起きると外は嵐のような大雨でした。
しかし、昼くらいになると雨もおさまったのでレンタルCDを返しに渋谷に行きました。
そして危険だと思いつつ渋谷のブックファーストへ。
家に読んでいない本がまだいっぱいあるなーと思いつつやはり買ってしまいました。


 目についたのは製造業関連の本です。
自分自身は製造業の会社とつきあってろくなことがなかったのですが、やはり日本人なのでしょうか、ものつくりには興味があります。
しかし、今のメーカーはモノが目的になっていて顧客の利便性や使いやすさなどがおろそかになっているように思います。

 そんななかで「インクス流!」の作者はちょっと違うタイプの人です。
インクスとは金型を製造する会社らしいですが、3DCADを駆使して短期間で型を製造する会社らしいです。
製造業で積極的にITを活用しているところって意外に少ないですが、ここはITによって生産性をかなりあげているようです。

 「半導体ベンチャー列伝」という本ではファブレスメーカーと呼ばれる工場を持たない企画や設計のみを行うベンチャー企業が紹介されていました。
いまや日本の半導体産業は韓国やアメリカの企業に完全に負けています。
そんな状況を打破しようとがんばっている会社が結構あるんですね。

 しかし、究極の製造技術はナノテクノロジーだと思います。
「ナノフューチャー」では最新のナノテクノロジーについて解説されています。
ナノテクノロジーは生物の機構を参考に始まりましたが、生物は有機物で構成されているのに対してナノマシンは無機物で構成されます。
ダイヤモンドを素材としようとしているようですが、今や人工ダイヤって比較的簡単にできるようになったんですね。
なのにまだあんなに高いのはブランド力のせいなのでしょうか。
ナノテクノロジーの発展はITの発達があったから可能になりました。
原子レベルで機械を作るためにはコンピューター上でシミュレーションするしかありません。
今はシミュレーションまではできるのですが、実際に原子を組み立てるところが難しいようです。
しかし、それが可能になるとIT以上のインパクトがあるでしょうね。

ビジネス書コーナーで「コーポレートファイナンス」の新版が出ていたので思わず買っちゃいそうになりましたが、あまりの分厚さになんとか踏みとどまりました。(笑)
まずはまだ読んでない本をかたづけないと。

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