正社員と個人事業主

 昨日は派遣先の会社の送別会に参加させてもらいました。
その会社は親会社から出向してきている人が多いのですが、また親会社に戻るということで送別会が開催されました。
その中でその会社のプロパーの方と話になったのはお金の話でした。
私は個人事業主だし独身なのでお金を使い放題でしょうと言われました。
その人は家のローンもあり妻子ある身なので好きな趣味にあまりお金が使えないようです。
しかし、それは正社員の考え方だなと思いました。


 個人事業主は一見正社員よりもらっているように見えますが、いつ切られるかわからないというリスクがあります。
なので常にキャッシュをプールしておかないと切られたときに生活ができません。
(後、社会保険は全部負担ですしね。)
その点、正社員はクビになる確率は私なんかよりもかなり少ないでしょう。
名の知れた大企業だったらなおさらリスクは低いでしょう。
もちろん今は大企業でもリストラをするので何が起こるかわかりません。
しかし、明らかに個人事業主よりもリスクは低いはずです。


 何十年もの住宅ローンができるのも正社員というリスクを減らす要因があるから銀行がお金を貸します。
もし個人事業主で収入が不安定だったら銀行はお金は貸しません。
ただ、個人事業主でも安定して収入があればローンは組めるようです。
私は常に職を失う可能性があるので何十年ものローンはしないことにしています。
あまり住環境にもこだわりがないので賃貸でもいいかなって思ってるだけなんですけどね。
これが家族がいると自分だけの考えではいかないから難しいですよね。
私の友人は奥さんにせがまれてなくなくマンションを買いました。
やはり女性の力は強いですね。


 ただ正社員にもリスクがあると思います。
マーケットが激しく変化して求められるスキルが変わってしまうとスキルチェンジが難しいかもしれません。
特に大企業だとその会社でないと通用しないようなスキルしか持っていないと厳しい状況に追い込まれる可能性があります。
大企業だったら子会社へ出向させるなどの雇用対策はできますが、それも限界があるでしょう。
その点個人事業主はそういう変化には強いと思います。常にマーケットに求められるスキルを磨いていないと仕事がなくなっちゃいますからね。
実際、私の経験でもいろんな会社を渡り歩いていると常に新しいことを見聞きするのでなんか変わってきたなってのが肌でわかります。
会社の特定の部署にいるとそのことに気づきにくいような気がします。


 正社員の人はお金もたくさんもらえて自由な感じの個人事業主をうらやましく思うのかもしれません。
しかし、そんな人がいざ個人事業主になろうと思うと常にお金の心配をしなければいけないという緊張感を強いられる環境に耐えられないようです。
お金の心配をしなくてすむのが正社員の最大のメリットですね。
そのかわり雇っている会社の経営者が心配するんですけどね。


そういう苦労はこの中で飲んでいる人にはわからないだろうなと思いながら飲んでいました。