なぜわからないのか

 論理が通じない人と話すときはかなりフラストレーションがたまってしまいます。
なぜこんなことがわからないのかと思った事を立て続けに体験しました。


 ある事業を準備していた人がいて、製品開発にかなり資金をつぎ込んでいました。
しかし、成功する見込みが少なく毎年赤字を垂れ流している状態でした。
そんなものにお金と労力をつぎ込むのはやめたほうがいいとアドバイスしたのですが、売れないかどうかはやってみないとわからないといって聞く耳をもちません。
この人は失敗したときのことは全く考えずに事業に執着していました。
長年苦労してやってきたからあきらめきれない気持ちはわかりますが起業家は引き際が肝心だと思います。
ある程度やってビジネスとして成り立たなかったら撤退して新たな方向に転換すべきです。
よくあきらめなかったから成功したという成功談がありますが、それは成功したから言える事であって失敗したら傷を深くしてしまうリスキーな考え方です。
こういう考え方の人だから誰も彼について行こうとはしません。
このような状況になっている時点で資金があってもその事業はすでに失敗です。
事業は一人ではできないのですから。
この人はその事をまず理解しないといけないのですが、わかってくれそうにありません。
この人とはちょっとだけ利害関係にあるので結構悩んでいるところです。


 また、別の人は今やっている仕事があまり好きではないのですが、かといってやめて好きな仕事に移ることもしません。
いやなら仕事を変えればいいのですが、なかなか行動には移せないようです。
もちろん生活もあるから急にはやめられないと思いますが、5年くらいのスパンで準備していけばうまくいけば好きな仕事に移れるかもしれません。
そのような努力もしないで不満ばかり言っていても何も変わらないと思います。
結局いくらまわりがその人のためを思ってアドバイスしても自分で考えるようにならないと言っても無駄なのでしょう。
他人の人生なのであまりとやかく言うのもどうかと思うのでそれ以上は言わない事にしました。
おそらく後になって自分で考えるようになるでしょう。


 この二人は対照的で前者は好きな事だけをやっている人で後者は嫌な事をがまんしてやっている人です。
もちろん好きな仕事をやるほうがいい仕事ができますが、あまりこだわっているとまわりに迷惑をかけることがあるということですね。
要は合理的な判断と柔軟性が必要なのかなと思います。


このことがちょっとストレスになってしまったので何かストレス発散しに行ってきます。