弁護士はサービス業

今日は不動産関係の事案で弁護士さんと会っていました。
弁護士さんとの打ち合わせでは司法試験を通ったばかりの若い弁護士さんと土地家屋調査士など日本では最も難しい資格をもった人たちばかりの打ち合わせで資格なし、学歴なしの自分が入っていていいのかって感じでした。


名刺交換のときにあれっと思ったのは誰もメールアドレスをもっていないということでした。
顧客が年齢層が高いためあまり必要ないのでしょうか、あと法人顧客もいないのかもしれません。
しかし、自分としてはメールが使えないとやはり不便ですね。


仕事の話が終わって少し雑談したのですが、弁護士さんの世界も大変だそうです。
最近国は司法試験の合格者を増やしているらしく、就職先がない弁護士の卵がこれからいっぱい出てくるそうです。
なんでも既存の事務所は受け入れがもうできないらしく、これからは仕事にあぶれる人がでてくるようです。
司法試験に合格する人は試験をパスするためにかなりの労力と時間をつぎ込んでいると思います。
なのに仕事がないなんてがんばったのに裏切られたと思うのでしょうね。


しかし、資格を取ったからといって安泰だと考える方がもう時代遅れのような気がします。
資本主義の世界では顧客にメリットを提供して初めて対価としてお金をいただく事ができます。
提供側が難しい試験にパスしていようが自分にメリットのあるサービスを提供していないのであればお金を払いたいと思う顧客はいないでしょう。


もちろん自分のスキルを常に磨くことは重要です。
弁護士さんという仕事はかなり専門的な仕事なのでたくさん勉強しなければいけないと思います。
しかし、それと仕事があることとは別問題です。
普通の企業でもいかにすばらしい製品をもっていても、顧客がお金を出してくれなければビジネスになりません。
弁護士さんの業界特有のことがあるのかもしれませんが、いろんな弁護士さんを見ていて思うのは自分たちがサービス業だという自覚があまりないように感じられることです。
今時メールアドレスももっていないというのもその現れなのではないでしょうか。


いまやアメリカの企業は公認会計士の仕事をインドにアウトソースしているそうです。
日本でもこの分野はこれからグローバル化へ向かうでしょう。
それはいいことばかりではないとは思いますが、この時代の流れはとめることはできないと思います。
これからはいままで既得権益で安住してきた人たちも競争の波にさらされる時代になりつつあるということなのかもしれませんね。