前のエントリーで自分の不運を嘆いてばかりいる人の話を書きました。
彼と話していて気づいたのが言い訳ばかりしているということでした。
自分は不運だからこういうことができなかったとか、あいつが悪いからどうだとかそんな話ばかりします。
こんなに不平不満ばかり言っているといい境遇の人でも失敗してしまうと思います。
人生なんて不公平なものです。
どんな親の子供に生まれたかによってあらかた人生が決まってしまうようなところもあります。
例えば医師の子供は医師になることが多いでしょうし、大企業の偉いさんの子供はコネで就職もできるでしょう。
しかしそんな境遇を羨んでいてもしかたがありません。
親が偉くなければ親の仕事を継がなくてもいいので人生の選択の幅が広がるという考え方もできます。
気持ちを切り替えてポジティブに物事を考えるようにするとよりよい人生が送れるのではないでしょうか。
また世の中には厳しい家庭環境で育った人たちもいます。
親がいなかったり、極端に貧乏だったりこのような家庭環境の人たちは人生のスタートからハンデをしょっています。
しかしそういう環境を生き抜いた人たちは苦労しているので人の痛みが分かるようになると思います。
シリコンバレーの起業家もそのような厳しい環境で育った人が結構います。
インテルのアンディグローブは祖国ハンガリーでナチスとソ連の迫害を受けてそこから脱出してアメリカにきました。
アンディグローブはユダヤ人だという理由で迫害され親戚や友人が多く殺されたそうです。
またAppleのスティーブジョブズは生まれてすぐに養子に出されます。
アメリカでは養子縁組は一般的らしいのですが、望まれないで生まれてきたという点では人生のスタートから厳しい状況だったようです。
しかし、彼らは逆境を跳ね返してすばらしい仕事をしています。
スタートが不利な環境でもその後の努力しだいでいくらでも取り返せるといういい例だと思います。
自分もそうなのですが、厳しい状況になると人間って人のせいにしがちです。
上司が悪い、会社が悪い、はては社会が悪いと思ってしまいます。
確かに自分のまわりの状況は悪いのは間違いないのでしょう。
しかし、その環境で自分はベストを尽くしているかを考えるべきではないでしょうか。
そして、どうやったら状況を改善できるか考えて行動したほうがいいと思います。
そろそろ彼の不満を聞くのも疲れてきました。
僕の起業は亡命から始まった!―アンドリュー・グローブ半生の自伝― 樫村 志保 日経BP社 2002-09-26 売り上げランキング : 66714 おすすめ平均 Amazonで詳しく見る by G-Tools |
スティーブ・ジョブズ-偶像復活 井口 耕二 東洋経済新報社 2005-11-05 売り上げランキング : 4113 おすすめ平均 Amazonで詳しく見る by G-Tools |