今年の目標を達成するためには

あけましておめでとうございます。

もう初詣は行かれましたでしょうか?
私は初詣で今年の目標を心で思い描きながら拝んでいます。
他の方もそんな気持ちで初詣している人は多いかもしれませんが、なかなか目標を達成できないことが多いのではないでしょうか。
目標は例えば禁煙やダイエットなど身近なものから金持ちになるとかいい役職につく、日本をよくする、世界平和に貢献したなど色々あると思います。
ではなぜ目標を達成できないのでしょうか。
その一番の制約となるのは私たちの脳なのです。

人間は数十万年前、猿から進化して脳が肥大化して今の私たちのような形になりました。
なので、私たちの脳は長い進化の過程で肉食獣から身を守ったり食料を獲得するために狩猟をしたりするために最適化されているのです。
しかし、文明が発生したのちはその脳の機能が制約となってしまいました。
例えばキレるという感情も猛獣などに襲われて身の危険を感じたときに素早く反応して生存できるようにするための体の反応だったのだと思います。
それが現代社会では犯罪に結びついてしまいます。

このように人間の脳は現代社会の環境には合わないところが結構あります。
したがって目標達成も現代にアンマッチな脳の性質を考えて実行して行く必要があります。
では、どうすればいいのでしょうか。
いくつかポイントを考えてみました。

１　目標はできるだけ明確にする。
　人間の脳は曖昧なことを処理することが苦手です。
目標も漠然としていると何をしたらいいのかわからなくてやる気もおきません。
まずは目標をできるだけ明確に定義しましょう。
例えば、禁煙するのが目標の場合、なぜ禁煙するのかその目的を明確にします。
それは成人病にならないためかもしれませんし、スポーツをするために心肺能力を高めるからかもしれません。
漠然と禁煙と考えると何のためにやっているのかが分からなくなってしまいますので、できるだけ目的を具体的にすることが大事だと思います。

２　目標はストーリーで考える
　人間の脳はすぐに忘れるという性質があります。
特に人の名前や数字などは特に暗記することが難しいみたいです。
したがって、明確にした目標も時とともに忘れやすくなってしまいます。
これを忘れないようにするためにはストーリーで物事を考える必要があります。
例えば、先ほどの禁煙ですが、禁煙することによってマラソン大会に出るとかお金が節約できて欲しかったものが買えるなどのストーリーを思い描きます。
こうすれば目標を立てた時の思いや意気込みも忘れにくくなるのではないでしょうか？
また、資格試験など暗記が必要な場合でもストーリーに関連付けられた事柄は記憶されやすいためこの方法が応用できると思います。

３　細かなチェックポイントを設定する
　人間の脳は些細な目標でも達成すると満足感を感じます。
そして、次の目標へ進もうという意欲が出てきます。
なので目標を達成するためには細かな単位で達成を味わえるようにすることが重要です。
例えば禁煙の場合、1日禁煙できたら自分をほめるとか一週間続いたらおいしいものを食べにいくなどすると継続しようという意欲が出てくるでしょう。
またはToDoリストを作ってタスクをリストアップし、用事が片付くたびに横線で消していくと達成感があって効率が上がると思います。

４　一度に一つの目標だけにする
　人間の脳は複数の物事を同時に処理するのが苦手です。
音楽を聞きながら勉強ができるという人がいますが、人間の脳は音楽を聞くと処理能力を消費してしまうため勉強するための処理能力が減っているはずです。
目標を達成する場合も例えば禁煙とダイエットを両方やっているとどうしても両方に気がとられて集中できません。
まずは目標は一つだけにしぼってひとつづくかたづけていく方が持続するコツだと思います。

６　頭を常に空っぽにする
　人間の脳は多くの事柄を保留しておくことが苦手です。
5番目のポイントと少し重なっていますが、色んな懸念事項が常に頭にあるとそれだけで人間の脳は処理能力を消費してしまいます。
例えば、来週会社で打ち合わせだなとか今月中に別の仕事もやらなければいけないなとか考えていると大事なことに集中できなくなってしまいます。
まずはそんなことは頭の外に追い出して脳がまったく処理能力を使っていない状況にします。
具体的にはメモや予定表に頭にあることを全て書き出すとか、自分がやらなくてもいいことは人にふるなどすればいいでしょう。
詳しくはGTDというやり方で知られる「ストレスフリーの整理術」という本を参考にしてください。
自分の頭の中を空っぽにできれば一番大事なことに集中しやすくなると思います。