iPhone vs Android

私は現在iPhone 3Gを持っているのですが、そろそろ買い換えようと製品のビデオを見ていて面白いことに気が付きました。
まずはHTC Desire HDとiPhone4のプロモーションビデオを見比べてください。


HTC Desire HD





Apple iPhone4





これを見て思ったのはスマートフォン自体の製品としての違いはなくなってきたなということでした。
Appleはハードウェアとその上で動くソフトウェアに非常にこだわりをもって作っています。
私はMac PlusのころからAppleの製品を使っていますが、製品に対するこだわりは相変わらずだなと思いました。
一方、HTCもハードウェアにこだわってますが、それ以上にどう使われるかを気にしているように感じました。
つまり、ハードやネイティブソフトウェアよりもGoogle MapやTwitter,Facebookなどのウェブサービスの方が重要だと考えているのではないでしょうか。


もちろんAppleもiTune Music StoerやMobile Meなどのサービスを提供していますが、元々がパソコン屋さんなのでウェブサービスはあまり得意ではありません。
おそらくAppleもこれからはウェブサービスが勝敗のカギだと考えているからFacebookと提携したり映画会社や出版会社と組んだりしてるのだと思います。


その点、Androidウェブサービスの大手Googleがやっているだけにアドバンテージがあります。
Google MapやGoogle Appに加えてGoogle EditionやYou Tubeなど豊富なサービスを持っています。
このようにGoogleは携帯ハードやネイティブソフトはサードパーティーにまかせて自分たちはスマートフォン向けウェブサービスに特化するという水平分業体制をとっています。
一方、Appleのハードからソフト、サービスまで全て自前で提供する垂直統合体制になっています。
短期的には全てコントロールできるApple方式が勝つことが多いのですが、長い目でみるとGoogleのやり方の方が優位性があるように思います。
なぜなら、製品はいつかコモディティ化するからです。


Androidは最近までは操作感やハードスペックではいまいちでした。
なのでiPhoneの優位性があったわけです。
しかし、最近はAndroidiPhoneとの違いがなくなってきました。
なおかつ多くのメーカーが競ってAndroid携帯を出しているので最近は安くて高機能な製品がたくさん出てきています。
WindowsとMacのときも同じでしたが、違いがなくなるとハードはコモディティ化します。
おそらくスマートフォンコモディティ化しつつある時期に入ったのでしょう。
そうなるとこれから差別化のポイントはウェブサービスになるでしょう。


しかし、コモディティ化するスピードが速くなっている気がします。WindowsがMacに追いつくのに10年くらいかかりましたが、Androidは5年くらいでiPhoneに追いつきそうな感じです。
大変な時代になってきましたね。
でも、体制が簡単にひっくりかえるのもこの業界の面白いところでもあります。

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(追記)
もう一つ気づいたのですが、Appleが提供する映像や音楽、書籍などのコンテンツはプロが作ったものしかありません。
一方、GoogleFacebookは一般ユーザーが作成したコンテンツをメインに提供しています。
Appleでも最近PingなどSNSチックなサービスを提供しだしましたが、あまりぱっとしません。
Appleの提供するサービスはマスメディア的指向が強いのでしょうね。
一般ユーザーのコンテンツ作成能力を信じないAppleと一般ユーザーのコンテンツに依存してサービスを行っているGoogle,Facebook、次の時代に生き残るのはどちらなのでしょうか?