人に会う

先日、あるきっかけで名刺交換した人から会いたいといわれたので会ってきました。よくは知らない人だったのですが、いろんな人に会う活動をされているみたいだったのでお会いしたのですが、結局は営業でした。
忙しい中、時間をさいて会うのだからなんらかの見返りを求めるのは仕方のないことなのでしょうが、下心があることがわかった時点でこちらもがっくりしてしまいます。


私は人見知りなので初対面の人と話すのは苦手ですが、それが苦もなくできる人はすばらしい才能を持っている人だと思います。
それを金儲けのためだけに使っているのはもったいないですよね。
人と話すというのはいろんな人からいろんな見識に触れて自分を成長させられる機会だと思います。
古代ギリシャの哲学者ソクラテスは町でいろんな人をつかまえて話をして哲学を深めていきました。
見識のある人は相手がどの程度かというのもわかってしまうものです。
こいつは何かを売りつけようとしているというのもすぐ察知するでしょうし、教養のレベルやどういう信念をもっているかも少し話せばわかってしまいます。


また、人に会うというのは相手の話を聞くということでもあると思います。
よくインタビュアーで自分の意見を話す人がいますが、役割とやっていることが矛盾しています。
今回も会いたいと言われたので行ったのに、聞きたくもない営業トークを聞かされただけでした。
営業の人はこういう行いが相手にどれだけ失礼なのかわかってないんでしょうね。
人の言葉をさえぎるように話す人とはあまり会話したくないですね。
相手と仲良くなる一番の方法は相手の話を聞くことだと思います。



私もよく人の話を聞いてないと言われるので他山の石として反省すべきだと思っていますが、人の話を聞くというのは本当は難しいことなのかもしれません。
相手に関心をもって心の底から反応するというのをちゃんとできる人は結構少ないと思います。
少なくとも自分が関心を持つ人とはちゃんと話が聞けるようになりたいなと思います。


キャッチセールスにつかまってそんなことを考えてました。

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