NHK特集アフリカ0年

 昨日NHKでアフリカ ナイジェリアの石油をめぐる問題についての番組をやっていました。石油の利権にからむアメリカと国内政治家の汚いやり方を解説していました。

 ナイジェリアは石油資源に恵まれアフリカの中では大国であるにもかかわらず、莫大な債務と貧困に苦しんでいます。その原因はアメリカとナイジェリアの政治家がグルになって国を食い物にしている状況があります。
 現在むこう20年の石油採掘権は欧米の企業に抑えられていて利益の大半をオイルメジャーが独り占めしています。その原因はナイジェリアに石油採掘の技術がないからです。しかし日本だって最初に技術力がなかったけれども自力で努力して半導体や自動車を作ってきました。ナイジェリアだってやればできるはずですが、国をよくしていこうとする人たちがあまりにも少ないためにいつまでたっても貧困から抜け出せないのでしょう。
 
 そんな中で不満をもっている若者たちがテロリストになって石油施設を襲ったりしています。しかしそんなことをしてもなんの解決にもなりません。石油会社が和解のためお金を出すと言い出したとたんテロリスト同士が仲間割れしている映像がありましたが、ナイジェリアの成熟度とはまだそこまでのものなのでしょう。

 ナイジェリアの今の状況は日本の明治維新のころに似ているのかもしれません。あのころの日本は外国の植民地になることへの恐怖から国を変革することができました。ナイジェリアも汚職政治家を次々と刑務所の放り込んで改革を進めているようです。しかし一般民衆まで効果が及ぶには何十年もかかるでしょう。

 まず彼らがやることは海外の企業に食い物にされない知恵をつけることだと思います。石油も自力で採掘できるようにして、石油取引もOPECのように自国に有利に進められるようにしなければいけません。このあたりの話は板倉さんのBlogにも面白い意見が書かれていました。

このようにわからないことにつけこまれていいようにされるというのは私のまわりでもよくみかけます。コンサルタントと名乗って法外な契約料を請求したり、あまりよくわかっていない中小企業の社長に高金利で融資する悪徳金融などはナイジェリアを食いものにするメジャーと同じです。
 そんなやつらにだまされないためにもこちらも知識で武装して撃退しなければいけません。あなたのためにやっているなんていう恩着せがましいやつに限って自分の利益しか考えていません。

 このTVを見て思わず社会の不条理に憤っていしまいました。

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