なぜ働くか

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私は社会人として長年働いてきました。
社会人なりたての頃は仕事をするのはお金のためか好きなことをやるためくらいにしか考えていませんでしたが、いろんな経験を経て働くことの本当の意味がわかってきたような感じがします。
ということでなぜ働くのかを自分なりにまとめてみました。


1 生きていく糧を得るため
当たり前ですが、現代社会ではお金を稼がないと生きていけません。
自給自足の生活をずいぶん前に捨てた私達は企業に入って給料をもらうという生き方をせざるをえなくなりました。
したがって、企業からクビになると生きていけなくなるという状況になってしまいます。
ただ、最近では自分で起業するという選択肢も出てきました。
起業が簡単になったのは、初期投資がIT技術などのおかげであまりかからなくなり、ネットによるマーケティングで営業コストもかけずにできるようになってきたのが大きな理由だと思われます。
まだ多くの人にとって起業は敷居は高いですが、これからは働き方のオプションの一つとして定着していくと思います。


2 仕事は人とのコミュニケーションツール
仕事から得られるものはお金だけではありません。
仕事するためにはいろんな人と関わらなければ行うことができません。
その中で培われる人間関係が将来の財産となることもあります。
もちろん、損得関係でつながっているだけなので非常にもろい関係ではありますが、その中でも人としてお付き合い出来る人も出てくることもあります。
そういう人たちとの人間関係は人生を豊かにしてくれるものだと思います。


3 仕事は楽しくすべき
よく仕事はつらいものだ、楽しい仕事なんてないという人がいますが、私はまちがいだと思います。
もちろん仕事は大変でつらいことも多いですが、その中でも楽しみややりがいを見つけてやれば人より秀でたアウトプットを出すことができます。
私の好きな本「ビジョナリーカンパニー2」では、すばらしい成長をしている企業の経営者はお金のために働いているのではなく自分のやっている仕事が好きな人だそうです。
私の経験でも、好きな仕事をやっているとそれについて学ぶのも苦痛ではないですし、もっと良くするにはどうすればいいか常に考えて、それがうまくいくととてもうれしい気持ちになります。
いやいややっている仕事ではそういう向上心はでてこないでしょうね。


4 仕事は結婚と似ている
結婚してない自分がいうのもなんですが、仕事は結婚に似てるなと思います。
結婚は最初は好きでつきあうようになりますが(金目的の人もいるかもしれませんが)、一緒に生活して子供ができるようになると家族として考えるようになります。
そして奥さんや子供のことを考えて行動するようになり、そういう家族がいる生活が当たり前になります。
仕事も似ていて、最初はこの仕事がやりたいと思って始めますが、じょじょに会社やお客さんなどまわりの人間のことを考えるようになっていって、いろんな人と関わることが仕事の本質だと理解するようになります。
ただ、人間関係が壊れるときは仕事よりも離婚のほうがたいへんだと思いますが。


5 夢を実現するための手段
生きていくためには仕事をしなければいけないのですが、仕事を通して自分の夢を実現することもできます。
AppleやMicrosoftなど1970年代に出てきたITベンチャーの創業者はコンピューターを個人でも持てるようしたいという夢を持って起業しました。
また、日本でも松下やソニーのように電気製品を誰でも使えるようにしたいという夢をもった人が会社を経営して世界的な企業になりました。
なので、単にお金儲けではなく、社会をこう変えたいという夢が仕事を行う上で大きな原動力になっていくこともあります。
ふだん、サラリーマンで働いていると夢なんて自分には関係ないと思うかもしれませんが、自分の身近なところからやれることをやっていけばいつか夢の実現につながるかもしれません。
どんな偉大な起業家も最初はそこから始めているのですから。


6 人に役立つことを感じる
普段、仕事をしていると機械的にこなしているだけであまり感情が揺さぶられることはないと思います。
お客さんもお金払ってるからやってもらうのは当たり前といった態度の場合が多いですし、ミスをしたりしてクレームをつけられることのほうが普通かもしれません。
そんな中でも、たまに感謝されたりほめられたりすることがあります。
そのとき、自分が人の役に立ってるということをはじめて実感できるのではないでしょうか。
もちろん、お金を払ってもらっているので役にたっていないことはないのですが、ビジネスとして淡々とやってると人間の感覚としてはそのことがなかなかわからないと思います。
誰しも自分が人の役にたっていると感じればうれしいものですし、もっとがんばろうとやる気がでてきます。


仕事とはお金を稼ぐためだけの行いではなく、いろんな人と関わるための社会的な活動です。
最近はソーシャルネットワークなどネットでの人間関係をつなぐサービスを多くの人が使うようになりましたが、人と人のつながりの基本は昔も今も変わらないと思います。
日本の景気が悪いせいかブラック企業やリストラなどせちがらい世の中になってきましたが、そんな中でもしたたかに人との関わりを楽しんで仕事していきたいですね。


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自発的になろう - Not passive but positive

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受け身社会日本
ふだん生活していると受け身な人が多いなと感じることがあります。
例えば、会社では誰かから指示されるのを待っている人たちばかりで自主的に考えて行動している人はあまり見かけません。
仕事は言われたことをちゃんとやることが求められるので仕方がないのでしょうが、それでも自分で考えて行動すればもっと効率良くなる場合でもそうする人はあまりいません。


また、何かの集まりを開いてもやってもらうのを待っているだけの参加者がほとんどです。
そのようなイベントでは参加者たちのほとんどは自分からこうしようという意見をいうこともありませんし、すすんで手伝う人もまれです。
こういう会は誰かが与えてくれるのを待ってればいいだけで、自分たちで作っていくものだという意識が薄いのでしょうね。


なぜこんなに受け身な人が多くなったのかと考えてみると、お金を出せば大抵のサービスを受けることができるので自分で何かをはじめようというきっかけがなくなり、その結果、多くの人が受身的になって自発的に行動できなくなったのだと思います。
ただ、こういう行動パターンになってしまうと、新たな出会いや体験ができなくなっていろんな可能性をなくしてしまうのではないでしょうか。
そういう状況を打破するためにも受身的な行動パターンは改めて自発的になったほうがいいと思います。


自発的になるには
では自発的になるためにはどうすればいいでしょうか。


1 指示待ちではなく提案してみよう
変化の激しい時代になり、これから企業では言われたことだけしかやらない人は仕事がなくなっていくでしょう。
企業もマニュアルを作ったり事細かく指導したりする余裕がなくなってきているので、わからないことは自分で調べて自分で考えて行動することが求められるようになってきています。
まずは自分で考えていいと思うことは提案してはどうでしょうか。
企業によっては難しいかもしれませんが、受け入れられなくても自分で考えて行動するという姿勢が身につくだけでも自分にとってはかなりいい効果があると思います。


2 何かを企画して実行してみよう
プライベートな活動でも自分で企画して実行していくといろんなことが知ることができます。
それは自分の趣味に関する集まりでもいいですし、スキルアップの勉強会などもいいでしょう。
そういう人との集まりを主催することによって、仕事でも使えるマネージメントやオペレーションのスキルが知らず知らずのうちについていくと思います。
単に、そういう集まりに参加する場合でも、その中で何か自分が貢献できるところを見つけて、積極的に関わっていってはどうでしょうか。
人間生きていく上で人との関わりは一番重要だし楽しいことだと思うので、積極的にそういう場を企画していくのはとてもいいことだと思います。


3 こちらから誘ってみよう
友人でも恋人でもかなりの割合で相手が誘うのを待っている人のほうが多いと思います。
それではなかなか人との出会いも増えないし、親しい友人とも疎遠になってしまいます。
なので、自分から積極的に食事やデートに誘ってみてはいかがでしょうか。
また、片方が誘うばかりだと誘う方も疲れてしまうでしょう。
なので誘われたら誘い返すというのはこれからのマナーにしてはどうでしょうか。
そのほうが関係も疎遠にならなくなると思います。


4 自分の意見を発信してみよう
私は昔、新聞の一般の人の投稿記事コーナーを読むのが好きだったのですが、そこに掲載される読者の声は新聞社に選ばれたごく一部の記事だけでした。
でもいまはBlogやSNSなどで自分の意見を簡単に公開できるようになりました。
このブログも、読んでいただいている方はそんなに多くはないみたいですが、それでも私は読んでもらえてるということでまた書いてみようというやる気がでてきます。
なので、これを読んでるみなさんも、ブログでもTwitterでもいいので自分の意見を発信してはいかがでしょうか。
それは多くの人に読まれないかもしれませんが、意見を発信することで自発的な姿勢が身につくようになります。
名前を知られるのがいやな人は、匿名でもかまわないと思います。
ただ、匿名だとネガティブなことを書きがちなので、できれば本名を出して書いたほうがいいと私は思いますが。


5 人の評価より自分で納得できるかのほうが大事
巷では英語が重要だということでTOEICを受けたり、学位が必要だということで大学に入ったりする人が多いと思います。
それはスキルアップのきっかけにもなるので悪いことではないですが、これも受身的な行動だと思います。
なぜならば、物事をはじめるきっかけが、相手からの評価という外的要因でものごとをはじめているからです。
確かに、英語資格や学位を持っていれば企業や同僚には評価されるかもしれません。
しかし、それでは相手の行動に反応しているだけで自発的とはいえないでしょう。
そうではなく、知りたいという好奇心や自分が本当にやりたいという気持ちを行動のトリガーにしたほうがより自発的ではないでしょうか。
もちろん、世の中やりたいことだけやっていけるわけではないので、ある程度世間にあわせることは必要でしょう。
しかし、人生は短いので優先順位としては自分のやりたいことのほうを先にやったほうがいいと思います。
例えば、英語を本当に学びたいならTOEIC向けの勉強をするのではなく、好きな著者の英語の本を読むとか海外旅行で現地の人と話してみるほうがだんぜん楽しいし、そのほうが身にもつくでしょう。
大学の勉強も単位や点数を取るためではなく、本当に自分が理解するために学んだほうがいいし、それで時間がかかっても後々自分のためになると思います。
資格も学校も本当はその中で学ぶことが大事だから考えられたしくみだと思うのですが、いつのまにかステータスが目的になってしまったのでしょう。
また、音楽をやったり絵をかいたりするのも、仕事やお金にはならないでしょうが、その人の人生を豊かにしてくれます。
そうして、自分で理解したなとかできるようになったと納得できるようになるほうが、資格や学位を取るよりも大事なのではないでしょうか。



最近、いろんな人と関わってて、本当に受け身な人たちが多いなと思うことが多いのですが、日本の停滞はそういう状況が原因の一つなのかもしれません。
なぜなら受け身は現状維持的になりがちですし、外からの刺激に反応しているだけなので自分の変えたい方向に変えていこうと思うこともないでしょう。
なので。これからはもっと多くの人が自発的になっていろんな活動を行うようになれば日本は再び活性化するのではないでしょうか


なので、あなたもこれから自発的な人生をはじめてみませんか?

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コンテンツビジネスの未来。

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買った電子書籍は自分のものではなかった


日本でもアマゾンKindleのサービスがはじまりました。
これからはタブレットなどで簡単に本が読める時代が来るとおもいきやちょっと雲行きがおかしくなってきました。
実はアマゾンで買ったKindleの電子書籍が自分のものではないということをご存知でしたか?
Amazonの規約では以下のようになっています。

Amazon.comの規約


Kindleコンテンツの利用について。
Kindleコンテンツのダウンロードや料金の支払いにあたって、コンテンツプロヴァイダーはユーザーにコンテンツの視聴や利用に関する非独占的な権利を付与します。
これは、Kindleを含め規約で許可されたサーヴィスやアプリケーションのみに適用され、Kindleストアが定めたKindleやその他対応端末での非商用的な娯楽目的の利用のみが認められます。
(以下重要!)
Kindleのコンテンツはライセンスされるのみで、コンテンツプロヴァイダーからユーザーに販売されるものではありません。
ユーザーがアマゾンの規約に違反した場合、本規約におけるユーザーの権利は自動的に取り消されます。
この場合、ユーザーのKindleストアやKindleコンテンツの利用やアクセスは停止され、アマゾンは返金等は行いません。


引用元:Kindleで購入した電子書籍は、実はユーザーのものではない



つまり、Kindleを買った顧客は使用権を与えられるだけで、それも提供者によって取り消されることがあるということです。
実際に引用元の記事では電書データをAmazonによって消された人がいることを伝えています。
(後でまちがいだとわかって復旧したみたいですが。)
Amazonなど電子書籍を販売する企業はこのことをもっと顧客に知らせるべきでしょう。
おそらくほとんどの顧客は本が電子媒体になったくらいにしか考えていないと思います。
そのことをちゃんと説明しないと顧客は企業に不信感を持つようになるのではないでしょうか。


デジタルコンテンツ過剰防衛の歴史


企業が顧客の買ったコンテンツを消すなんて普通はおかしいのではないかと思いますが、しかしよく考えるとアマゾンがなぜそんな規約を設けているか理由はわかります。
それは、デジタルデータは無限にコピーできるため、誰かが海賊コピーを作成してばらまいてしまうとアマゾンや出版社のビジネスが成り立たたなくなってしまうからです。
そこでDRMや法律によって規制をかけようしますが、今までの歴史を見るとそれが成功したとは思えません。
かつてSonyはメモリースティックウォークマンコピーコントロールCDでコンテンツに強いコピーガードをかけましたが顧客に受け入れられませんでした。
また、Sonyはリブリエという電子書籍をAmazonにさきがけて出していました。
その時私は買おうと思って調べたのですが、買った書籍データが2週間で消えるというのを見てあきれてしまいました。
貸本のイメージで売っていたようですが、そんなものが売れるわけがありません。
一方、AppleiPodはMP3を扱えたしCDリッピングをやりやすくしたのでシェアを拡大しました。
人を見たら盗人と思えというやり方ではビジネスはうまくいかないということなのでしょう。


デジタルコンテンツビジネスの限界と未来


そう考えると、本や音楽、映画などデジタルデータになってしまうと簡単にコピーできるのでデータを売るという商売自体が無理なのではないかと思います。
そもそも資本主義は希少なものをどう分配するかという仕組みなので無限に増やせるものは価値がなくなってしまいます。
そこら辺に落ちているものに誰もお金なんか払わないでしょう。
かといって、ダウンロードしたら罪に罰するなんてことをやったらコンテンツ自体が広がらない状況になって、結局社会にとってマイナスの効果を与えることになるのではないでしょうか。


データがほぼコストゼロで複製、伝送できる時代には新しいビジネスモデルを考えるべきだと思います。
その一つの方法として希少性を付加する方法があります。
どういうことかというと、コンテンツ自体は無料で配ってそれに付加したサービスを有料で提供します。
例えば、音楽の場合は楽曲を無料で公開してコンサートやグッズ販売でマネタイズしているアーティストが増えています。
映画のスターウオーズではジョージルーカスは映画放映の利益はすべて映画会社に渡してキャラクターグッズ販売の権利を代わりに得ました。
これから書籍も電子書籍データは無料で配って講演会や映画化権利、コンサルティングなどでマネタイズしていったほうがいいのではないでしょうか。


私は結構電子書籍に期待していましたが、結局提供者の論理で決められてしまったことに正直がっかりしました。
私はいい本は自分のものとして持っていたいので、これからは紙の本を買って自炊しようと思います。

英語の本を読んでみよう(ビジネス編)

前回に続きビジネス関係で私が読んでよかったと思った英語本をご紹介します。


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翻訳された本のタイトルは「モチベーション3.0」というちょっといけてない感じですが、内容はとてもすばらしいです。
この本はそのタイトル通りモチベーションに関するもので、いままでの常識を覆す内容です。
いまは、どこの会社もよく働くと思われる人には給料やボーナスをたくさんあげています。
しかし、これがまちがいだということは科学の世界では常識になっています。
もちろん、これは条件付きの話で、工場作業のような単純な作業はお金を上げるとモチベーションがあがることがわかっています。
しかし、21世紀になって高度な頭脳労働が主な仕事になったため、お金よりもやりがいや達成感が重要になりました。
それなのに企業はいまだに20世紀の考え方で経営しています。
この本に書いてあることを実践する企業が増えれば世界はよりよくなるかもしれません。
TEDの著者のプレゼンがとてもわかりやすいので、本を読む前に見てみて下さい。





InGenius
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Tina Seelig

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和書名「未来を発明するためにいまできること」というタイトルで翻訳されています。
著者はスタンフォード大学で起業家向けの教育プログラムを行なっている人でNHKでも彼女の講義が放送されていました。
21世紀のビジネスで重要なのは創造性だと言われますが、いままでは一部の天才だけが持つ能力と思われてきました。
しかし、著者は創造力はトレーニング可能だと言います。
例えば、ある人が橋を作ってくれといってきたとします。
そこでなぜ橋が必要かを聞いたら川を渡りたいからという答えが返ってきました。
それなら、船で渡る方法もあるし、泳いで渡ることもできるでしょうし、現実的ではないですがトンネルをほったりヘリコプターで運ぶ方法もあるでしょう。
このように問題の本質を探ることにより新たな発想が出てくるようになります。
この本に書かれていることを意識しながら物事をみると新たなビジネスアイデアが出てくるかもしれませんね。




The Lean Startup

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Eric Ries

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シリコンバレーでは多くのベンチャー企業(英語でStartups)が起業されますが、3年で半分以上が消えます。
著者は、それは顧客の求めていないものを多大な労力と資金を使って作っているのが原因だといいます。
もちろん、何が売れるかわからないからベンチャーなのですが、もっと成功する確率をあげる方法がリーンスタートアップという考え方です。
リーンスタートアップとは簡単に言うと、できるだけ最小の機能で公開し、顧客のフィードバックを学習し、必要であれば業態さえも変えてしまうことをいいます。
そうすれば早い段階で方向転換ができて無駄な投資をしなくてすみます。
直感的にはなかなかできないやり方ですが、資金も人も少ないベンチャー企業は学ぶべきマネージメント方法だと思います。
こちらもGoogleで著者が話しているビデオがありました。




Good To Great

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和書名「ビジョナリーカンパニー2」で日本でも有名ですね。
この本は過去数十年にわたって株価の上昇が極めて高い企業を集めて、なぜ高い業績を出せるのかを分析した本です。
Good to Greatという英語のタイトルは普通くらいの企業がある時期から偉大な企業に変わったという意味で、最初からカリスマ的な経営者が起こした会社ではなく、そこら辺にあるような会社がなぜ偉大な企業に変貌できたのかをデータから分析しています。
タイトルからわかるようにビジョナリーカンパニー1という本も出てるのですが、その中で取り上げられている企業が起業当時から偉大な企業だったので多くの人の参考にならないと著者が文句を言われたために2を書いたそうです。
その中でも私が印象に残ったのは「適切な人をバスにのせる」ということでした。
会社はいろんな成長段階があって、そのタイミングで必要な人を企業に入れる必要があります。
また、一般に優秀とされている人でも企業によってはあわない場合もあります。
そのあたりを判断して適切な人を雇うことが偉大になる企業の重要なポイントのようです。
そうはいってもそれを判断するのは難しいと思いますが。


Enchantment
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著者のガイカワサキはAppleエバンジェリストというサードパーティーに初期のMacのソフトを作ってもらうようプロモーションする仕事をしていました。
私が最初にMacを買った時に雑誌に彼の写真がよく出ていたんですが、何の仕事をしている人かわからなかったですね。
Enchantmentとは魔法をかけるとか人を魅了するという意味で、MacやiPhoneのように人を魅了する製品やサービスを提供するにはどうしたらいいかを説明しています。
その人を魅了する方法の一つとして物語を語れと言っています。
企業は製品を宣伝するとき、計算速度が速いとか記憶容量が多いといったスペック的なものになりがちです。
そうではなくこの製品によってあなたの生活はこう変わるとか社会をこう変えていくといったストーリーを語ることによって顧客をファンにすることができます。
それは逆に言うと提供する側の人がお金儲けではなく社会を変えたいというモチベーションを持って仕事をするということなのだと思います。
下の動画はロンドンで行われたもののようです。
「わがまま」という日本レストランがお気に入りのようです。





最近はYouTubeで著者の生の声を聞けるようになりました。
なのでリーディングもリスニングもこんな安いコストでできるようになったなんていい時代になったなと思います。
私の経験からも英語は最も投資効果の高いスキルだと思います。
どんどん英語を読んで聞いてグローバルに活躍できるようになれるといいですよね。

英語の本を読んでみよう。(エンジニア編)

前回のエントリーは英語の本を読むコツについて書きましたが、ではどんな本を読めばいいでしょうか。
私はITエンジニアなので英語で技術書を読むことが多いので、まずはITエンジニア向けでおすすめなのをあげてみました。


iOS Programmig

iOS Programming: The Big Nerd Ranch Guide (3rd Edition) (Big Nerd Ranch Guides)iOS Programming: The Big Nerd Ranch Guide (3rd Edition) (Big Nerd Ranch Guides)
Joe Conway Aaron Hillegass

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私が最初に読んだ英語の技術書はInside Macでしたが、いまだとiOSの本になるでしょうね。
この本はAmazonでもベストセラーのiOSの本でおすすめです。
iOSの本は日本語でもたくさんでてますが、どうせならiPhoneアプリを作りながら英語もいっしょにマスターしてみてはいかがでしょうか。


Code Complete 2

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Steve McConnell

Microsoft Press 2004-07-07
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ソフトウェアを開発するなら読むべき本としてあげられています。
かなり分厚いですが、英語も読みやすくてプログラムを作る人にはとても役に立つ内容です。


The Art of Deception

The Art of Deception: Controlling the Human Element of SecurityThe Art of Deception: Controlling the Human Element of Security
Kevin D. Mitnick William L. Simon Steve Wozniak

Wiley 2003-10-17
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悪い意味でのハッカーとして有名だったケビンミトニックが書いた本です。
コンピューター犯罪というとハイテクを駆使してアタックをかけると思いがちですが、意外に泥臭いやり方で相手を騙すやり方が紹介されています。
私はこれを読んでセキュリティエンジニアになるのをやめましたが、読み物としては面白いのでおすすめです。


Disclosure

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Michael Crichton

Ballantine Books 1994-08-29
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IT企業が舞台になっている小説で映画にもなりましたが、SFというよりセクハラとか企業内での権力闘争など人間臭い内容がテーマになっています。
IT企業が舞台になっているのでエンジニアが興味のもてるトピックもたくさん盛り込まれてるのでおすすめです。
マイケルクライトンの小説は文章も読みやすく社会に対するメッセージ性もあるのでJurassic ParkMicro
など他の小説も面白いのでぜひ読んでみて下さい。


Hackers

HackersHackers
Steven Levy

Oreilly & Associates Inc 2010-05-26
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Hackersはいい意味でのハッカーで、技術を駆使して人を驚かせる人たちの話です。
MITの鉄道模型クラブの話からはじまり、ゲームを作った人やハードを作った人の話などエンジニアなら興味深い話がいっぱいです。
私もだいぶ昔に読んでかなり忘れているのでまた読んでみようかなと思ってます。


実はこれらの本はほとんど翻訳されているのですが、原書で読むと著者のテイストも感じられるのでおすすめです。
それにひどい翻訳の本も結構ありますからね。


英語だけではなく言語というのは人間同士が何かを伝えるためのものです。
何かを知りたいとか伝えたいという動機がなければなかなか習得することは難しいと思います。
なのでいろんな人や事柄に対して好奇心を持つことが言語をマスターする上で一番重要なのではないでしょうか。
英語は世界で一番使われている言語ですので、それをマスターして海外の友達を作ったり海外で働いたりして自分の世界を広げていければいいですよね。

英語の本をスラスラ読めるようになるには

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photo credit: jonno259 via photopin cc


最近、日本企業でも英語ができる人を募集している求人広告をよく見るようになりました。
世界がグローバル化して海外とのやりとりが必要になることが多くなってきたからなのでしょう。
ただ、日本の教育はその変化に対応できていません。
したがって、国の教育に頼るのではなく自分で学んでいくしかありません。


英語に関してはできるかできないかで判断されることが多いですが、よく考えてみると日本語だって私達は子供の頃から長い期間をかけて学んできました。
それくらい自然言語をマスターするというのは長いトレーニングの期間が必要なものです。
なので英語も長い期間かけて少しづつ学んでいくべきものだと思います。


ただ、アメリカ人と同じくらいうまくなる必要はなくて、コミュニケーションできるようになれば十分だと思います。
実際、英語ができると言われているインド人やフィリピン人の英語も訛りがひどいし結構適当な英語を話していてネイティブの人でも何を言ってるのかわからなかったりします。
それと、日本人は間違えたらどうしようとか相手が何言ってるかわからないなどでパニックになりがちですが、
多少間違えたって相手に伝わればいいし言ってることがわからなければわかるまで聞けばいい、そんな気持ちでやればもっとリラックスして英語に慣れ親しめるのではないでしょうか。


では、英語は学校で習ったくらいの人がこれからはじめようと思ったらどこからはじめたらいいでしょうか。
まずは、洋書を読むことからはじめるといいと思います。
読むことは本があればはじめられるので、コストが一番安くてすみますし、好きな時間にできます。
ただ、いかにも英語の勉強という内容の本はつまらないですし長続きしないでしょう。(言語自体が好きな人は別ですが)
なので、英語の本を継続的に読むコツをあげてみました。


1 興味のある内容の本を選ぶ
学校の英語がつまらないのはその内容に興味が持てないからだと思います。
スポーツが好きな人は内容がスポーツに関するものだとなんとか読もうとするでしょうし、文学が好きな人は翻訳ではなく原書で読んでみたいと思うでしょう。
言語は情報を伝えるツールなのでその情報自体に価値がないとやろうという気はおきません。
なので、多少難しくても興味の持てる内容の本を選びましょう。
最初はわからない単語ばかりで辛いですが、内容がおもしろそうだったらなんとか読もうと努力を続けられると思います。


2 自分のよく知っている分野の本を選ぶ
英語の勉強といえば新聞や時事系の内容のものを教材にすることが多いのですが、これは結構しきいが高いです。
経済や政治の用語が結構出てきますし、文章も特殊な書き方をするものが多いので最初は避けたほうがいいと思います。
(ただ、そのあたりに興味のある人はがんばって読んでみて下さい。)
それよりも専門書っぽいもののほうが英語の文章自体は簡単で読みやすいです。
ITエンジニアだと技術書系がよくて専門用語も日本でそのまま使われてるので簡単だと思います。
私が最初に読んだ洋書はInside Macintoshというマックの開発者向けの本でしたが、英語はその当時あまり読めなかったですが、内容はなんとなく理解できました。


3 わからない単語はすぐ辞書を見ないでできるだけ文脈から推測する
最初はわからない単語だらけでずっと辞書をひかなければと思いがちですが、辞書はできるだけ見ないようにしましょう。
なぜならば辞書ばっかりひいてると読むのがいやになってしまうからです。
なので、最初は全部理解しようとおもわず読めるところを探すことからはじめてみましょう。
それと読むのも流れがあって流し読みみたいな読み方でもある程度理解できたりします。
そして、頻繁に出てくるわからない単語は辞書で調べます。
何回も出てくるということは他でも出てくる可能性が高いので、そういう単語から優先して憶えると読むのがだんだん早くなると思います。


4 文法を知っていると読みやすくなる
文法と聞くとお勉強という感じで拒否反応が出る人も多いかもしれませんが、読むためのちょっとしたコツと思えばそんなにたいしたことではありません。
なので文法書を最初から勉強するというのではなく、日本語と違う部分をポイントで知っておけばいいだけだと思います。
英語の文法の中でも日本語とかなり違うのは関係代名詞と完了形です。
関係代名詞といういかめしい言葉を見るだけで嫌になってしまいそうですが、要は単語の並び方です。
例えば次の文章


He bought a book which is written by Haruki Murakami.


これをそのまま訳すと


彼は本を買った、その本は村上春樹によって書かれた。


しかし、普通の日本語にすると


彼は村上春樹の本を買った


となるでしょう。
このwhichが関係代名詞とよばれるもので説明的な文章を後ろにまわすためのつなぎ的なものです。
英語は大事なことを最初に言うという性質があって日本語とは逆なんですね。
(日本語は大事なことは後ろにもってきますよね。)
なので、彼が本を買ったというのが一番伝えたいことで何の本かというのは付け足しの説明みたいな感じです。


また、完了形というのも日本人には慣れないところかもしれません。
例えば、次の文


I have never seen this kind of accident.


これを訳すると


こんな事故は見たことがない。


となります。
文法書ではhave + 過去分詞で継続、経験、完了、結果を表すと書かれていますが、いまいちよくわからないですよね。
要は過去から今までの時間が続いている中でどうだということを言う時に使います。
例文ではいままで自分が生きてきてという時間の継続の中で一度も見たことがないということを表現した文になります。
日本語でも「生まれてはじめて見た」というような言い方をしますが、英語ではhave+過去分詞の形で文としてはっきり表現するという形になっています。


他にも文法的なトピックは色々ありますが、まずはこの2つを抑えておけばかなり読みやすくなると思います。


5 単語は文章の中で憶える
よく試験勉強している人が単語帳に書いて覚えていますが、あの方法だと結構忘れてしまいます。
試験のための勉強がなぜ役に立たないかというと、試験が終われば忘れてしまうからなんでしょうね。
人間の脳は物事の関連で記憶するようで、単語も文章を読んで覚えたほうが記憶に残るようです。
また、だんだん読むのに慣れてくるといちいち日本語に訳さないで英語として理解できるようになります。
なので、辞書もじょじょに英英辞典を使うようにして下さい。
英英辞典は文例もたくさん乗ってますので文章の中で単語を覚えるのに最適です。

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6 最初は内容がわからなくてつらいが、続けていると突然理解できるようになる
人間の脳は何か情報をインプットされてもすぐには反応しないので持続的に刺激を与える必要があります。
なので英語を覚えるときも持続が重要で、ある程度継続すると脳がだんだんと英語の脳になっていきます。
そして、あるしきい値を超えると突然英語が頭に入ってくるように感じるようになります。
おそらく、単語や文章というのはお互い関連性があるので、脳の中でそのネットワークがある程度できると川の水が流れるように情報が流れるようになるのかもしれませんね。
そして、一度そういうポイントに到達すると後で少し英語から離れても全て忘れてしまうことはないようです。
もちろん、単語や話したりすることは忘れたりしますが、英語に対する感覚は残っていてまたやり直せば一からやるよりははやい期間で思い出せるようになります。
スキーや楽器と同じようなもので、一度マスターしたら一生忘れないような能力が脳にはあるのでしょうね。


ポイントは試験勉強のようなやり方はしないということです。
別にいつまでに読めるようにならなければいけないということもないですし、間違って読んでも問題ありません。
読むことをやめなければいつか読めるようになるでしょうし、間違いもそのうち自分で気づくでしょう。
要は英語を読むことを好きになることが一番重要です。
好きなら長く継続することができるでしょうし、続けていればいやでもそのうち英語が読めるようになります。

学ぶことを取り戻そう

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日本の英語は役に立たなかった
 高校生の頃、私は学校の英語の授業がつまらなくて、よくNewsWeekやペーパーバックの小説を読んでいました。
難しい単語が出てきて辞書をひきながらだったので読むのにかなり時間がかかりましたが、将来留学しようと思っていたのでそれくらいは必要だろうと思ったし、外国語を話せるようになりたいと思っていました。
その時は明確にはわかっていませんでしたが、日本の学校で教える英語は何か本当の英語と違うという感じがしていました。
 それは後でわかるのですが、日本の学校で教える英語は日本語に翻訳するための技術で英語そのままを教えるわけではなかったのです。
つまり、英語を話す外国人とコミュニケーションできないということです。
 そのことがはっきりわかったのは最初にアメリカに行った時でした。
英語が話せないので電車のチケットも買えなかったり、ホテルの予約もできなかったりして結構苦労しました。
つまり、日本の英語教育はそのときの私には何の役にもたたなかったということです。
国は人々が国外に出てしまうと税金がとれなくなるので、わざと役に立たない英語を教えているのかもしれませんが。


日本の教育はオワコン
 日本の教育はもともと官僚を育てることからはじまって、戦後は大企業のサラリーマンや工場労働者を作り出す教育機関になりました。
教育というのはどこの国も政府がある思惑を持って行なわれるものです。
なので、英語に関しては海外の文献を正確に素早く翻訳する能力の育成が目的だったのでしょう。
 しかし、時代が変わり、ネットや航空機の発達によりリアルタイムなグローバルコミュニケーションが個人レベルで行われるようになると、いままでの教育方法が古くなって時代のニーズに合わなくなってしまいました。
そこで、教える側も自己改革して変わっていけばいいのですが、いまだに旧態依然としたやり方を変えようとはしていないようです。


 私の友人は社会人で大学に入学しましたが、講義を受けるのに1時間ほどかけて電車で通っています。
今時なら、インターネットで動画配信をすればいいのに、その大学ではできないようです。
今はMITやStanfordなどのアメリカの一流の大学の講義がネットで無料で見られる時代なのに、日本の大学は終わってるなと思います。
 また、大学はいまだに高い学費を払わないといけませんが、教育はこれからかぎりなく無料に近づいていくでしょう。
なぜなら、YouTubeなどのコンテンツ配信サービスが無料なのに、教育コンテンツでお金がとるのは難しいのではないかと思うからです。
また、教育は公的サービスという性質もあるのでそれで金を取るのはどうかという道義上の問題もあるでしょう。
アメリカの大学はそのことを理解してOCWなど大学の講義をネット上で無料公開しているのでしょう。
(ただし、アメリカでもいまだに正規での大学入学では高い授業料が必要になりますが。)
 それと、いまだに入学試験という選別を行なっています。
かつてのキャパシティが限られる構造ではやむを得なかったのでしょうが、ネットでサービスを提供できるようになったらあまり意味があるとは思えません。
税金で運営されている大学(私立も助成金が入っている)が国民に開かれていないというのは運営方針としてはどうなのかなと思います。
私個人としては関わりはないのでどうでもいいんですが。


英語で学ぶ
 日本ではそんな遅れた状況ですが、おそらくこれからは英語でいろんなことを学ぶのが一般的になるでしょう。
ということで、日本の教育システムは変わるのが遅いので、まずは自分で英語を勉強することをおすすめします。
 そしてアメリカの大学の授業をインターネットで見て学ぶ方がいいと思います。
なんといっても世界トップクラスの大学の講義が無料で見られるのがいいですね。
文献も英語のものは日本語のものより圧倒的に多くて、今や書籍もAmazonで電子書籍を買ったほうが安いですし、インターネットで無料で公開されている資料も多くあります。
大学の講義が見られる主なサイトとしては以下のURLになります。


MIT Open Course Ware (http://ocw.mit.edu)
Cousera (https://www.coursera.org)


 MIT OCWは工学系のクラスが多く、CouseraはStanfordやPrincetonなどいろんな有名大学の講義を受けることができます。
Couseraは学習者や教授とのコミュニケーションを重視したサービスになっています。
 残念ながら、これらのサービスでは学位を取得することはできませんが、学位はこれからそんなに重要ではないのではと思います。
なぜなら、学位が必要なのは有名な企業に入るか学者や医師などになるためにしか必要ないからです。
それよりもいろんなことを学んで仕事に役立てたり、学ぶ事自体を楽しめたりする方が大事ではないでしょうか。
 私の経験から言っても、英語が使いこなせるようになるだけで仕事の領域はかなり広がります。
英語ができれば日本だけでなく他の国の仕事もできるようになるからです。
それプラス専門技術があれば仕事の口はいくらでもあると思います。


 ユダヤ人は自分の子供を親が自ら教育するそうです。
彼らは国に頼れないので、土地やお金など取り上げられるおそれのある資産よりも、知識や能力といった絶対に奪われない資産を一番重要だと考えていたのでしょう。
なので、教育を国に頼らなかったのだと思います。
ユダヤ人に優秀な科学者や思想家が多いのも当然なのでしょう。
これからは私達もユダヤ人たちのやり方を見習うべきだと思います。
今はネットがあるので世界中の教育コンテンツを自分で選択して独学していくというスタイルが一番いいのではないでしょうか。
そして、学ぶことを頼りない国や政府から取り戻し、時代にあった知識やスキルを自分でマスターしていかなければいけないのだと思います。