日本の危機

板倉さんのBlogは毎回示唆に富むことを書かれていてとてもInspireされます。今回の話はアメリカでは論理思考を重視する教育がなされていることが書かれていますが、アメリカの全ての学校がここまで進んでいるわけではないと思います。私が留学した大学などは日本の学校とかわりませんでしたし、5段階評価で機械的に生徒を振り分けることしかしていませんでした。

 私が留学したのは10年前だったので今はだいぶ変わっているかもしれません。しかし日本は相変わらず変わっていませんね。これは教育を受ける側の問題が大きいのかもしれません。
 私のまわりでも上昇志向の強い若者は多いですが、何かにつけて資格を取るとか有名企業に就職するとかラベルばかり気にしているやつばかりです。TOEICが本当の英語力だと勘違いしていたり、MBAが経営者の優劣を決めると本当に思っています。
 例えば英語は人と人がコミュニケーションするためのツールです。だから本当は人と話したり文章をやり取りしないと本当の英語力はわかりません。日本では少なくとも6年間英語を勉強しますが人とコミュニケーションできない英語ってなんなんでしょうね。
 
 これからの時代に必要なスキルはペーパーテストでは計ることができません。私がこれから必要なスキルは次の3つだと思います。

1 問題発見能力
 問題点が理解できないと行動に結びつきません。例えばある企業で利益が上がらない状況があるとき、仕事量が足らないと思って長時間働くことを社員に強制するかもしれません。しかし長時間働くのと利益が向上することに関連性はありません。顧客の求めるものを提供することが利益を上げることにつながります。このように問題を正確に認識することが正しい方向に導いてくれます。
2 問題解決能力
 科学の世界ではこうではないかという仮説を立ててそれを証明するという手法がよくとられます。またこれと似た手法で完成形を明確に定義して、そこから逆回しで今の状態に持ってくるというのもあります。例えば10年後一億円をためた自分の姿を想像します。では彼はどうやって一億円を貯められたのでしょうか?毎年1千万づつ貯めれば10年で一億円になります。しかし投資信託や株式投資などであれば初期は小額でも指数関数的に金額を増やすことは可能です。こういったシュミレーションを行うことによりやるべきことが明確になっていきます。
3 情報収集能力 
 いまや知識を暗記しなくてもIT技術を駆使すれば膨大な知識を瞬時に検索することが可能になりました。こんな時代に暗記力を競うテストに意味があるのか疑問に感じます。もちろん全く暗記力が必要ないわけではありませんが、他にも学ぶべきことがあります。それが情報収集能力です。必要な知識をどのように収集すればいいのかわかれば全て自分で覚える必要はありません。英語を学ぶことも情報収集には必要です。全世界の大半の情報は英語で発信されています。日本では英語ができるだけで人よりアドバンテージを持つことができます。

まとめると
 問題発見
 シミュレーション
 情報検索
これらがこれから重要なスキルになるのではないでしょうか。

 時代とともに必要とされるスキルも変化します。日本はもう外国から知識を仕入れて加工するだけでは生きていけなくなりました。自ら問題を発見し解決していかなければこれからの日本の生きる道はないのではないでしょうか。

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