忘れられていたマーケット
おはようございます。今日は暑いのか涼しいのか微妙な感じです。湿気が多いから温度の割には暑く感じますが、外へ出ると少しすがすがしい感じがします。八百屋さんでもマツタケが売っていて秋がそこまできている感じですね。
土日はいつも別件の仕事をしているんですが、昨日は猛烈に眠くなってしまったので10時くらいには寝てしまいました。ちょっと疲れがたまっているんでしょうか?自分では全然感じていないんですが、体は正直なのかもしれませんね。
またまた本屋でよさげな本を見つけてしまいました。「ネクストマーケット」という本で一日$2未満で生活している貧困層をターゲットにしたビジネスについての本です。世界では貧困層と呼ばれる人たちが50億人もいるそうです。彼らも顧客なのに多くの企業は彼らを無視していました。お金がないからビジネスにならないと短絡的にかんがえていたのでしょう。しかし著者はこのマーケットには経済的なポテンシャルが非常に高いといっています。
これだけ技術が発展しているのにいまだに貧困が解決されないのは様々な問題があると思います。多くの企業が貧困層向けのビジネスを行ってこなかったことも理由の一つかもしれません。しかしこれからお金持ちばかりを狙ったビジネスはだめになっていくような気がします。
お金持ちは数が少ないので多くの競合企業が参入してくると利益がいよいよ取れなくなってしまいます。レクサスなど車では高級車マーケットの競争が激しくなっていますが、このようなビジネスではブランド構築が重要になります。ブランド構築はお金も時間もかかるため体力のある企業しかできない戦略です。
高級車はブランド作りができますが、IT業界はブランドはあまり有効ではありません。MicroSoftやOracleだっていつまでも安泰ではないでしょうし、顧客もブランドイメージで買っているわけではありません。SIの仕事をしていても単価の高い仕事を取るためにお金を持っている企業をターゲットにすることが多いですね。SI企業は中小企業をそもそもターゲットにはしていませんし、中小企業も費用が高いため依頼できないという状況です。しかしそもそもSIなんてのは差別化できない仕事だからお金をとりすぎだと思います。
ちょっと話がそれてしまいましたが、この本を読んで貧困層がビジネスになるという考え方にわくわくしてしまいました。日本の近隣は比較的豊かな国が多いですが、北朝鮮や東方ロシア、東南アジアなど貧困層の多い国がたくさんあります。これらの国で仕事ができてこちらも相手も豊かになれればとてもハッピーですよね。
これからのIT業界も今までのやり方を変えていかなければいけない時期ですね。
ネクスト・マーケット 「貧困層」を「顧客」に変える次世代ビジネス戦略 C.K.プラハラード スカイライト コンサルティング 英治出版 2005-09-01 売り上げランキング : 54 Amazonで詳しく見る by G-Tools |