組織は何のためにあるの?

 昨日春一番が吹いたそうですが、ずっとオフィスの中で仕事をしていると季節感がわかないですね。
友人と花見でもいく企画を立てようかな。

 会社で生き延びるには、芸は身を助けるという記事を読んで、先日大阪のバーで話したことを思い出しました。

 私の友人には個人事業主が多いんですが、彼らは自分の腕で食べている人たちばかりです。
同じような考え方なので仲良くなりやすいんでしょうね。
しかし現在私が一緒に仕事をする人はサラリーマンがほとんどです。
そして彼らの中には組織に属していないと生きていけない人がかなりの数います。
会社という仕組みは経済を発展させるために貢献しているとは思いますが、そういうのを見ると何のために組織が存在するのか疑問に思うこともあります。

 思考実験として全ての人が個人事業主になったらどうなるか考えてみるのも面白いでしょうね。
 いい面はそれぞれの人が役に立つ仕事をしないと食べていけないので一生懸命働くようになるでしょう。
営業も自分でしなければいけないし、お金の管理もしなければいけません。
しかしコアスキル以外はアウトソースして別の事業者と連携してやることも考えられます。
 マイナス面としては貧富の格差が広がるかもしれません。
スキルの差で収入面もかなりの差ができるでしょう。
また収入も不安定になるためいよいよ少子化に拍車がかかるかもしれません。

 組織は基本的には弱い個人を守るために人間が考え出したしくみなのかもしれません。
アメリカのチャイナタウンやコリアンタウンも人種差別の激しいアメリカで生きていくためにコロニーを作ったのでしょう。自分たちを守るための知恵だったのでしょうね。

 現在の日本でこれだけ経済が落ち込んでしまったのは不良債権もありますが、日本人の保守化が一番の問題だと思います。
NHKのしゃべり場という番組を見ていても10代だというのにもう老後の心配をしているといった発言がありました
そこまで生きれる保証もないのに。
またチャレンジはできるだけ避けて安定志向なのもどうなのかなと思ってしまいます。
私のまわりの若いやつも安全指向の人間がほとんどです。
こんな状況で未来の日本は大丈夫かと不安になってしまいます。

 守りばかりの組織に未来はないと思います。
ビジネスはグローバルで世界の企業と競争していかなければいけません。
そのためにも組織を効率化して利益を生み出せる企業がたくさん出てこないと国の経済も落ち込んでしまうでしょう。
 今、日本は劇的に変化しようとしています。
昨日のBlogではそのマイナス面を書きましたが、どのような変化もプラス面もあります。
そのような変化に対応するにはこれから個人事業主的な生き方が求められていくでしょう。
組織より個人の方が早く変化に対応できますからね。

まー、大変な時代ですがその中で生きていくしかないですね。