勉強したいことができる大学

 昨日TVに青色発行ダイオードを発明した中村さんが登場していました。
相変わらず過激なおやっさんという感じでしたが、彼の言っていることにはっとさせられたことがありました。


 彼は「日本の教育のがんは大学入試である」と言います。
あんなパズル解きのようなことは2度としたくないと。
それより好きなことを好きなだけやれるような環境を作るべきだと言っています。


 実は私はいつか大学に入り直そうかと考えていました。
社会に出て色々勉強したいことが出てきたので大学の正式なカリキュラムを受けてみたいと思っていました。
アメリカの大学はそういう人が多くて社会にいったん出た人がまた大学に戻って修士号や博士号を取る人が結構います。


 しかし、日本で大学に入るためには大学入試をパスしなければいけません。
こんなことを言うのもなんですが、私は多分やれば大学に入ることはできると思います。
しかしそれに費やす時間やコストを考えるとちょっと違うかなと中村さんの話を聞いていて思いました。


 そんなものに労力を費やすより自分のやりたいことをやってしまったほうがいいと思います。
これは受験生にも言えることでやりたいことがあれば大学受験なんかしないでやりたいことをやったほうがいいでしょう。
ただ残念ながら日本の教育システムはそういう人生を想定していないのでドロップアウトしたような状況になってしまいます。
これは日本の教育システムが時代遅れになっているからなのだと思います。


 印刷技術と通信技術の発展によっていまや情報は誰でも簡単に手に入れることができるようになりました。
なので勉強する気になれば学校へ行かなくてもいくらでも勉強はできます。
そうはいってもまだフェイスツーフェースが必要な状況もあるでしょう。
またステータスとしての学歴が欲しい人は既存の大学に行く必要があると思います。
そういうものを求める人は大学にいくべきでしょうが、それらのものが必要のない人はいくらでも勉強する手段はあると思います。


 中村さんの話を聞いて自分の場合は受験勉強までして行く必要がないかなと思いました。
以前通信制大学を受講したこともありましたが、テストが平日昼間にあったりして続けることが難しかったです。
もしアメリカの大学のように社会人のために考えられた運営をしている大学であれば行ったかもしれません。
今の日本の大学は社会人が大学の都合にあわせなければいけないというのがだめですね。
また自分に取って大学に行くよりも優先してやることが色々ありますからね。


 後、大学へ行くモチベーションがいまいちあがらないのが私がアメリカの大学に留学したときの体験でした。
日本で中学、高校と6年も英語をやっていたのに、全くアメリカ人とコミュニケーションができませんでした。
社会人になってだいぶ経ってから行ったので仕方がないのもあるかもしれませんが、日本で教えている英語はなんなんだと思いました。
もちろん学校の勉強の全てが役に立つものではないでしょうが、日本の教育システムが制度疲労を起こしているのではないかという感がいなめません。


 元々大学はエリート階級しか行くことができませんでした。
日本では今や誰でも行くようになったといいますが、今でも家庭の貧しい人たちは行くのは難しいでしょう。
だから社会に出て経済的に余裕が出たらまた大学で勉強できるような環境も日本でも作ってほしいものです。
日本はアメリカより10年遅れているのでもうそろそろできてもいいと思うんですけどね。
この分野はもっと遅れてるのかもしれません。