アイデア

 新しいアイデアは最初はなかなか受け入れられないものです。
ブレインストーミングではアイデアをつぶさないようにするためにお約束として批評は行いません。
しかし、一般の人に話すときは大体かえってくるのがだめだしがほとんどです。
思いつきのアイデアはまだ未完成なのでつっこみたくなる気持ちもわかりますが、言われた方は潰されないようにだんだん予防線を張るようになります。
なので私は普通の人に思いついたアイデアを言わないようにしています。


 先日、ある人に話の流れから少し話してしまったのですが、自分の知っているできるエンジニアに見てもらったほうがいいと言われたのであまり気が進まなかったのですが、データを送りました。
そうしたら相変わらず駄目だしされたのでそれ以降話す気がなくなってしまいました。
 よくできるエンジニアと言われる人ほど考え方が既存の技術にしばられています。
私も以前はそうでしたが、エンジニアってどれだけ知識があるかで優劣を決めるところがあります。
知識を多く持つことはいいのですが、それによって新しい発想が阻害されるんですよね。


 新しい考え方や技術は否定されることが多いと思います。
そういう状況をうまく切りぬけて発展していけば人に役立つものになるのでしょう。
もちろんビジネスや社会環境にあわない間違った考え方をしている可能性もあります。
しかし、それを的確に判断できる人なんていないと思います。
いままで無かったものなのですから。
 だから一番いい判定する方法は世に出して実際に使ってもらうことでしょう。
Googleだって最初やりだしたころは、今頃検索エンジンなんかやっても成功しないとみんなから言われたそうです。
人間の判断能力なんてその程度のものなのでしょうね。


 最近よく思うのは日本人は新しいアイデアを考えるスキルが低い人が多いのではないかということです。。
日本では教育を見ても先生の教えることをそのままおぼえることがいいことだとされています。
 そのような教育を受けてきた人々には既存の知識に対して疑いを持って考える姿勢が育たないのかもしれません。
私のまわりのエンジニアを見ても既存の技術が最高で考える余地がないと思っている人たちばかりです。
しかし、今のIT技術はまだまだ未熟です。
障害に弱いし変更しにくくて使いにくいです。
ソフトウェアはバグが多いし使うのに分厚いマニュアルを読まされます。


 IT技術は改善するべきところがいっぱいあります。
それはつまりビジネスのねたの宝庫だという意味です。
これだけ多くの人がIT技術に依存するようになってきた今の時代にITの仕事がなくなることはないでしょう。
そしてこれからは自分で考えてニーズを見つけて改善することこそがこれからのビジネススキルとして一番重要だと思います。