JR西日本の決算書

 今日大阪から戻ってきました。大阪の移動はJR西日本を乗りましたが、あんな事故が起こった後でも電車は満員でした。また事故らないかひやひやでしたが、なんとか生きて帰ってこれましたね。(笑)
 ちょっと興味があったのでJR西日本の決算書を見てみました。ざっと見た感じこんなことがわかりました。

・収益の大半が鉄道事業から得ている。当たり前ですね。
自己資本の4倍の借金で会社を運営している。(負債の2/3は固定負債)負債総額1.8兆円
・資産のほとんどが鉄道設備 1.5兆円。
・前年度純利益は590億円

 結果的に鉄道施設丸ごと借金で作ったという形になってますね。設備産業なので固定資産の比率が高く設備投資費用がかかるビジネスです。
前期は黒字ですが、今回の事故を防ぐための設備投資をしていなかったのは決算書ではわかりませんね。
 おそらく今回の事故の保障でいままで蓄積した利益が全て吹っ飛ぶと思います。来期はJR西日本は赤字転落する恐れがあります。

 投資家からJR西日本を見た場合、決算書上は優良企業に見えます。公共に資するビジネスを行っていてキャッシュフローも安定して入ってくるビジネスですので投資対象としては悪くないかもしれません。
 しかし一番問題なのは経営者でしょう。今回の事故は安全をないがしろにした経営者が元凶だと思います。
 ウォーレンバフェットは投資対象企業の経営者の質を一番重要視するそうです。ビジネスモデルや企業の財務体質などももちろん見ますが、信頼のおける経営者がいるかどうかが投資の決め手なんでしょうね。
 そういった意味ではウォーレンバフェットのテストには彼らはパスしないでしょうね。安全対策も危機管理も不十分な経営者に鉄道会社を経営する資格はないと思います。

そもそも日本にウォーレンバフェットが投資したい会社があるかあやしいですが。