差別化していない悲しさ

おはようございます。今日はさわやかな朝ですね。これからだんだん寒くなっていくんでしょう。秋用の服を買いにいかないと。

ビジネスをしていると本来の仕事の部分以外で競争しなければいけないことがあります。例えば新規で仕事を受注する場合も価格や製品ではなくコネクションや政治で決まってしまうことがよくあります。

 企業であればバーター取引というのがあってお前の製品を買ってやるから俺の製品を買えといったものです。自動車の系列企業ではよくありますよね。IT企業もこのような取引をよくやっています。

 しかしこのようなことがまかり通ると大企業ばかりが強くなります。このような状況で資本力もコネクションもないベンチャー企業は参入することが難しいでしょう。日本のベンチャーを見ると居酒屋やディスカウントストアなどコンシューマー相手のものが多いのも納得です。
 また日本で企業相手のビジネスで成功するベンチャーは大手企業からスピンアウトした社員が作った会社が多いのが現状です。そして元会社から仕事を流してもらうというのが成功モデルです。それをベンチャーと呼べるのかは疑問ですが。

 そんなところで競争しなければいけないのも出している製品やサービスが差別化されていないからだと思います。同じサーバー機器を買うのなら少々高くても大手から買うのは当然だと思います。

 しかし自分たちしか持っていないもので勝負すればそんなつまらないところで競争する必要もありません。ただ新しい製品やサービスを作ってもすぐ大手に真似されてしまうのではないかと思われるかもしれません。確かにちょっとしたアイデアだけでは大手に負けてしまうでしょう。そこで競合に負けないようなビジネスモデルが必要になります。大手が同じようなものを出しても乗り換えにくいような仕組みを製品やサービスに組み込んでおく必要があります。

 MicrosoftはOSという製品でユーザー囲い込みに成功しました。ITビジネスではユーザーのデータを製品に取り込むことが競争力につながります。それに加えてイノベーションの持続が必要です。Googleのように常に新しいサービスを生み出し既存サービスと連携させていきます。日本の大手企業は精度や品質など同じベクトルでの最適化は得意ですが、全く新しいイノベーションを短期間に行うことが苦手です。小さい企業はここで勝負するしかないと思います。

 大手と同じことをやっても勝てるわけがありません。速いイノベーションが小さい企業が勝てる唯一の戦略だと思います。

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