買って大丈夫?

 今日は東京は雨です。天気予報では寒くなると言っていましたが、そんなには寒くならなかったですね。

 最近私のまわりでマンションを買おうとしている人が増えています。
年齢的にも家族や両親に責任のある世代だからでしょう。
また不動産屋や銀行もあの手この手で売り込もうとしています。商売だから当たり前なんでしょうが。

 しかし私は業者の陰謀を感じて仕方がありません。なぜならばこれから大きな借金をすることは大きなリスクを抱え込むことになるからです。
最近の10年くらい低金利状態が続いています。しかし最近株価も上昇しこれから金利が上がる可能性が高くなっています。
このような状況で大きな借金を抱えると利息を返すだけでも大変になります。
住宅ローンは固定金利だから大丈夫という人がいますが、銀行はそんなに甘くありません。
彼らは絶対に損をしないようなスキームでビジネスをします。(だからだめになったんですけどね。)

 また不動産屋がよくいうのは家賃を払っているより自分のものにしたほうがいいですよといいます。
しかし実際はローンを組んでいるので銀行の抵当に入っています。
厳密には自分のものではありません。いざとなったら銀行は物件を差し押さえることができます。
このようなだましのセールストークにも気をつける必要があります。

 また不動産を投資対象とした場合もあまりおいしくありません。
最近では場所がよければ中古マンションも高く売れるようになってきたようですが、通常は買った値段よりもかなり安くなってしまいます。
まだ売れる場合は幸運で不動産を売るというのは値段がはることもあってすぐには売れません。不動産は流動性の低い資産だという認識が必要ですね。
 また不動産を持っていると維持費や税金もかかります。下水がつまる、雨漏りがする、ドアが壊れたなど生活していると色々修繕する必要があります。
不動産って持ってるだけでお金が出て行くんですよね。

 このような話をマンションを買おうとしている人に言うと必ず反感を買ってしまいます。
自分のやっていることにけちをつけられていると思うのかもしれません。
買う人にはそれなりの理由はあるから、そう思うのも仕方のないことなのかもしれません。

 しかしちゃんとした資産管理の知識なしに不動産を買うことは不動産屋や銀行のいいカモにされてしまいます。
不動産を持つとはどういうことか、大きな借金をするとはどういうことかということを理解してからでも買うのは遅くないのではないでしょうか。
そういったデメリットをちゃんと理解したうえでそれでも必要であれば買えばいいと思います。
私にはマイホーム主義が貧富の格差を広げているのではないかと思えて仕方がなかったのでこのようなことを書いてみました。

 私もできればマイホームはほしいですが、あまりのデメリットが大きいためその気にはなれません。しかしいづれ状況が変わればまた考えてみたいと思っています。