お金に執着しないのはいいことか?

明けましておめでとうございます。
今年もよろしくお願いいたします。


このBlogを書き出して3年くらいたちました。
はてなにくる前から書いていたのでおそらく5年くらいになるかもしれません。
あきっぽい自分がよくこれだけ続いているなと驚いています。(笑)
これからいつまで続けられるかわかりませんが、やる気がなくなるまで続けたいと思っています。


年末に友人と飲んだときの話です。
彼はベテランのITエンジニアで仕事もそつなくこなしています。
そのとき話はお金の話になりました。
彼はサラリーマンでそんなに給料がよくないようです。
その彼が言った言葉が
「自分はお金に執着しないからな〜」
でした。
また彼はお金の事は誰かにまかせて自分は技術的な好きな仕事ができればいいといいました。
そうはいいつつ彼は私の収入を気にしていたのですが、個人としての収入には関心があるのかもしれません。


この人もかつての私のように企業がどのように動いているのか知らないし関心もないのだろうなと思いました。
企業は利益をあげなければいけません。
そのために資本を集め従業員を雇い顧客に商品やサービスを売ります。
従業員の給料は会社があげた売り上げから支払われます。
通常、正社員を雇うためには給料の倍はかかるといわれています。
経営者をやるとわかりますが、正社員の社会保険の費用がどれだけ高いかびっくりします。
それ以外にもオフィス代や機器リース代、弁護士や税理士の顧問料など企業を維持していくためにはいろんなお金がかかります。
それを稼ぎだすのは現場の社員の人たちです。
なのでこのコストを上回る売り上げを上げないと企業は存続できなくなります。


私もかつてそうでしたが、会社へ行けば給料が出ると思っていました。
しかし、個人事業主をやって月々売り上げをあげる事がいかに大変か身をもって知りました。
ましてや社員に給料を出す事は本当に大変だと思います。
(ちなみに私は一人でやっているので従業員は雇っていないんですが。)
そこで思い知ったのはビジネスをやるならお金のことを勉強しないとだめだということでした。
これは私のような個人事業主だけでなく、サラリーマンもやるべきだと思います。
そんなのは上が考える事で自分たちはいわれた事だけやればいいんだと思っている人が多いと思います。
しかし、そういう考え方で働いていると将来つぶしのきかない人になってしまうのではないでしょうか。
今日の自分の働きは会社に価値を提供したのだろうか、給料の倍以上の価値を会社に与えただろうかということを考えながら仕事をすればどこにいっても通用するスキルが自然と身に付くと思います。


こういう事を友人の彼に言ってもおそらく理解できないでしょうね。
サラリーマンでずっと働いていると木を見て森を見ずという状態のようで、会社全体という視点がなかなか持てないようです。
しかし、企業は営利目的で動いている組織です。
その中で働く人たちがお金に関心がないというのは基本科目を勉強しない受験生と同じで成功するはずがありません。
これは出世欲や金亡者になれと言っているのではなくて、企業はどう成り立っているのか、その中でお金はどう回っているのかを知って働く事が大事だということです。


年始早々説教くさい文章になってしまいました。
でも最近、サラリーマンの人と話をしているとかなりギャップを感じるようになってしまいました。
立場が違うと考え方も変わってくるものなのでしょうね。
自分は何でも興味を持つ方なので、会社ってなんだろうとかお金ってなんだろうと思うといろんな文献を集めて読んだりしています。
Blogで何回も出しているんですが、私が読んだ本で面白くてためになったものをあげておきますね。

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これは私が初めて読んだ会計の入門書です。
素人にもわかりやすく内容も新聞記事などを題材にとても面白い内容です。
財務諸表などはさらっと出てくる程度なのでちゃんとそのあたりも知りたい方はもっと詳しい本を読まれる方がいいと思います。

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M&Aで企業が売買されるときの価値判断はどのように行っているのかをわかりやすく解説しています。
先日Blogに書いた「第三の買収」にも絡んだ話題が出てくるのであわせて読むと面白いと思います。

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これは投資家からの視点で企業を見た内容になっています。
株式投資家のための本なのですが、株式市場の歴史などの解説もあって資本主義の中の企業を知るにはとても面白くてためになる本だと思います。


私たちは資本主義の世界で生きています。
その世界のルールを知ることはこの世界で成功するための必要条件だと思います。
それを理解してできるだけ成功に近づきたいものですね。