ピープルウェア - ヤル気こそプロジェクト成功の鍵

ピープルウエア 第2版 − ヤル気こそプロジェクト成功の鍵ピープルウエア 第2版 − ヤル気こそプロジェクト成功の鍵
松原 友夫 山浦 恒央

日経BP社 2001-11-26
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実はこの本を最初に買ったのは前の版でした。
新しい版になって最後の章が追加されているくらいで内容はほとんど同じでしたね。
この本は何回も買って読みました。
(前に買ったのはどこへ行ったんだろう?)
当時火の玉プロジェクトがちょうど終わった後に読んだのですが、とても感動した覚えがあります。
その中で一番印象深かったところは文章は違ったと思いますが「人は人生の上で仕事以外に大事なことがある」という部分でした。
つまり会社で働いていると仕事中心の生活になりがちですが、家族や好きな人と一緒にすごす時間こそ人生では一番大切だということです。
例としてデータゼネラルというミニコンピューターの会社がでていましたが、このプロジェクトも火をふいたプロジェクトでプロジェクトメンバーは極限まで働かされたそうです。
そしてプロジェクトが終了したあと全員会社をやめたそうです。
私も経験がありますが、このような状況になると全くプライベートがなく心が殺伐としてしまいます。
幸せになるために働いているのに自己犠牲でビジネスが行われるというのはやはりおかしいですよね。


またこの本にも書かれていますが、働く環境であるオフィスをもっと考えるべきだなと思います。
日本のオフィスは大部屋でいつも騒がしいところが多いですよね。
しかしソフトウェア開発など頭を使う仕事には静かな環境が必要です。
各人の席を個室にして集中できるようにするとか、机には電話は置かないでメールなどで取り次ぐなど現場の人たちがどのようにすれば働きやすくなるかを経営者は考えるべきでしょう。
ただ、個室に閉じこもってばかりいると煮詰まってしまうのでみんなと話ができるスペースを作ることも大事ですよね。
Googleはオフィスの中にゲームをおいて自然と人が集まる場所を作っているそうです。
日本の場合はタバコ部屋がそんな場所ですがタバコを吸わない人も行くことのできる場所も作ったほうがいいですよね。
自分は社内にスターバックスみたいなところがあればいいなと思います。
そこの店員を日替わりで社員がやるってのも面白いかもしれませんね。


本のサブタイトルにもありますが、プロジェクト成功の鍵はメンバーのやる気です。
それをいかに喚起するかが開発プロジェクトでは一番大事だと思うのですが、モチベーションを下げてくれる企業が多いですよね。
開発メンバーは感情のある人間だということを認識してプロジェクトマネージメントはしないといけないなと思いますね。