就職できなければ自分でビジネスするしかないんじゃないの 2

会社が雇ってくれなければどうすればいいでしょうか?
バイトや派遣など非正規雇用で働く方法はありますが、これはいつ切られるかわからない不安定な働き方です。
では、生活保護や国の援助で暮らしていくのはどうでしょうか。
財政赤字が800兆円の日本がそのような社会主義的政策を続けられるとは思えません。
したがって、自分の仕事は自分で作り出すしかありません。
つまり、自分でビジネスを起こすということです。


自分でビジネスなんてめったに成功しないよとか起業はたいへんだとか言われます。
しかし、本当でしょうか?
確かに株式上場するくらいの会社にするのは死ぬほど働かないと無理でしょう。
しかし、自分が食べられるくらいでよければ最近はそんなにがんばらなくてもできるようになりました。
その理由はインターネットが出てきたからです。


自分で商売する場合、大変なのは顧客の獲得と資金繰りです。
かつては顧客獲得は飛び込み営業やチラシ、紙媒体での広告などかなりコストがかかりました。
そのため多くの資金も必要なのでリスクのわりに成功率の低い状況でした。
しかし、ネットでマーケティングすれば費用はかなり抑えられますし、資金調達も必要なくなります。
また、インターネットは場所の距離は関係ないので個人が世界を相手にビジネスすることが可能です。


例えば「日本人にはもう売るな」という本で書かれていた会社はアニメのフィギュアなど海外で人気のある日本製品を外国向けにネット販売している会社があります。

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いまやネットショップも月3000円くらいでオープンできますし、ネットでの決済サービスもあるので簡単にはじめられます。


また、フリーターをしながらウェブサービスを作っている方がいます。
(今はフリーターはされていないようですが。)
http://www.ropross.net/
この方はいろんなサイトをオープンして広告収入などでとりあえず食べる分は稼いでおられるようです。
こんな感じでウェブサイトであれば初期投資をほとんどしなくてもできますし、営業もネットがやってくれます。
一人で始めるには手ごろなビジネスですね。



ただ、自分でビジネスを始めるときに気をつける点がいくつかあります。



  • 熱意をもってやれるビジネスをする

  •  自分の好きなことであれば一生懸命取り組むことができます。

     お金のためにはじめるビジネスは長続きはしませんし、顧客にも金儲けしか考えていないのがわかってしまいます。

     まずは何が一番やりたいか自分自身に問いかけることからはじめるべきです。

  • 顧客を見つける

  •  とはいっても、自分の好きなことだけやってもお金を払ってくれるお客さんがいなければビジネスになりません。

     やりたいことが見つかったら、次に行うのが顧客探しです。

     通常は製品やサービスを完成させて売るという発想になるでしょうが、多くの投資をして完成したものを売る段になって売れなければ今までの努力が全て無駄になってしまいます。

     まずは顧客を見つけてビジネスになるめどが立ってから商品やサービスを作り出すべきでしょう。

     ただ、何もないと顧客もイメージできないでしょうからプロトタイプなどある程度は目に見える形で具体化する必要はあると思います。

     実際の顧客探しはメールやブログ、SNSなどを駆使してコミュニティを作る活動がメインになるでしょう。

     そして、ビジネスにならないと判断したら自分の考えに固執しないで方向転換を考えなければいけません。

     ビジネスはあくまで顧客が求めるものを提供する活動であることを肝に銘じておく必要があります。

  • 小資本ではじめる

  •  最初から大きな投資をしてはいけません。

    ビジネスはリスクの高い行いであり、たいていのビジネスは最初に考えていたものとは違ったものになることが多いからです。

     例えば店舗でのビジネスをする場合、不動産の獲得や設備投資、働く人の人件費など初期に莫大な資金が必要になります。

     そんなにお金をかけて失敗したら多額の資金を失うことになりかなりリスキーです。

     したがって最初はあまり初期投資が必要のないビジネスから始めて徐々に大きくしていくことが正攻法です。

     そういう意味でもネットでのビジネスは最初にはじめるには一番いいと思います。

     かかる費用は最悪でもホームページ作成とシステム構築、月々のホスティングとネット広告代くらいです。

     その上一人でもはじめられるのでリスクがほとんどありません。




戦後、多くの日本人がサラリーマンとして働くようになりました。
そのため、企業に雇用される以外の働き方ができなくなってしまった人が多くなってしまったのだと思います。
最近の若い人も大企業や公務員をめざして安定を求める人が多くなったそうです。
しかし、日本がそんな人たちばかりになったら国自体が持たなくなるでしょう。
NHKで今やっている龍馬伝岩崎弥太郎武市半平太に食ってかかるシーンで印象的な言葉がありました。
「ヨーロッパで蒸気機関が発明され、蒸気船が世界中を駆け回るようになった。そんな状況で日本がこのままでいられるわけがないろう。」
これは今も似た状況にあって、インターネットでの通信コストや航空機コストが劇的に下がったことによってグローバリゼーションが進んできている状況でこれから安定した職業などありえないということだと思います。
公務員は安定だといいますが、では企業が日本から出て行ってしまったら企業だけでなく雇用もなくなり税金を払う人がいなくなってしまいます。
日本から出て行かなくても日本企業は高い法人税や雇用関連の規制によって世界での競争に負けるようになるでしょう。
まず日本人はこれから世界の中で生き残るには新しい産業を起こす道しか残っていないと自覚するところからはじめなければいけないのではないでしょうか。