現代技術の残酷さ

 おはようございます。昨日はTVで兵庫での電車脱線事故のニュースばかりやっていました。このニュースを見て現代の技術の破壊力に驚かされました。

 いまだ調査中のようですが、運転手のミスオペレーションである可能性が高いようです。さらにATSと呼ばれる速度制限装置が古かったため速度オーバーを見逃したとのことでした。このような大事故は複数の条件が成立したときに発生します。20年前の日航機墜落も尾翼を制御する三つの油圧パイプが全てだめになったために起こりました。設計者はそのような事態が発生しないと思ったようです。(たのむよ ボーイング!)

 今回の事故もJRにとって想定外のことだったのでしょう。まさか脱線までするとは思っていなかったのではないでしょうか。
 しかしシステムを設計する人は全てのリスクを洗い出して全部つぶしておかなければいけません。特に人命に関わることではやらないことが犯罪だと思います。
 アメリカの技術系大学のMITではまず新入生に教えることは「慎重さ」だそうです。エンジニアに大切なのは物事を一つ一つ確認して進めていくことなのでしょうね。

 しかし事故でもこれだけ凄惨な状況になるのだったら戦争はもっとひどいことになるのでしょう。いまや技術が進んで大量に人を殺すことができることができるようになりました。そういう意味では大きな戦争が起こるポテンシャルが徐々に上がっていると思います。

 TVなどのメディアが発達したので現場の状況を詳細に知ることができるようになったからそう思うのかもしれません。日露戦争のころにTVがこれだけ普及していたら日本は軍国主義に走らなかったでしょうね。

 今回の事故を見て生きるも死ぬも紙一重なんだなと強く感じました。ぶーぶー文句いわずに一生懸命仕事しようっと!