持たないIT

今日は少し曇った朝ですね。雨(雪?)にはならないようです。

まだ体が本調子でないので仕事もゆっくりした感じでやっています。人間寝てばっかりいると不健康になるものなんですね。

 いろんなお客さんにネットワークの提案をすることが多いのですが、その中でもモノを持たない傾向になってきています。NTTのグループVPNというサービスがありますがこれがとても安い。自分で機器を買うよりこちらのほうがお得です。
 VPNというのは拠点間の通信を暗号化してWAN経由の通信をあたかもLANで行っているように見せる技術です。多くの支社を持つ企業では支社間の通信をこの技術を使って行います。

 かつては拠点ごとにVPN装置を配置していましたが、グループVPNサービスを使うと装置を自分で持つ必要がありません。なおかつ月々数万円で契約できるので資産を持つ必要がないのも企業にとってはメリットがあります。

 これからは企業はネットワークだけでなくハードウェアやソフトウェアなどのあらゆるIT資産を持たないようになっていくのではないでしょうか。キャッシュフロー経営が主流の昨今では企業は減価償却の対象になるようなものを極力少なくしていきたいと思っているようです。
 このように現在企業が抱えているIT資産をサービス化するという視点で考えると新たなビジネスが考えられるかもしれません。
 例えばメールやグループウェア、セキュリティ、業務システムなどを企業向けにサービスとして提供することが考えられます。現時点でもそのようなビジネスを行っている企業はありますが、まだサービスが充実しているとは言えません。

 ITシステムを自社で運用管理できる企業はごく一部です。機器を導入したはいいけど全く管理されていない企業が多いのが実情です。この状況を解決できれば新たなニーズが掘り起こせるかもしれませんね。