昨日は経理作業をかたづけた後、なんとなくやる気がでなかったためテレビばかり見ている一日でした。
昨日書いたTV番組がまたやっていました。
こんどはニューヨークの誕生についての特集でした。
その中でもブルックリン橋の建設の話は非常に印象に残りました。
この橋は1800年代後半に建設されました。
当時としては最新の技術を使って建てられていてこの時代から残っている橋としては最大のものだそうです。
建設は当時機械がまだなかったためほとんど人力で建築されました。
橋の基礎を作る方法は川底に作業用の箱を沈めてその中に空気を送り込んで作業したそうです。
これはダイビングでもぐって重労働をするのと同じです。
そのため多くの労働者が潜水病にかかったそうです。
当時は潜水病についてわからなかったため多くの人が命を落としたそうです。
橋を設計した設計士も潜水病にかかりながら仕事をしていたようで、本当に命をかけて仕事をしていたのだなと思います。
この話を聞いて人間の叡智の限界を感じました。
当時は最先端の技術だった橋の建設もそこに働く人間のことまで考えが及ばなかったんだと思います。
ひとつのことを成し遂げるためにはいろんな知識が要求されるということでしょうね。
最近仕事をしていて細かく専門に分かれてしまって全体が見えなくなってしまっているように感じます。
ネットワークをやる人はサーバーのことを知らなかったり、技術をやる人は企業の会計業務に詳しくないなどあります。
現実の問題はきれいに専門に分かれることは少なく、様々な要因が混ざっています。
ひとつの分野に精通することは重要だと思いますが、様々な問題を解決するためには全体を見る力も同時に養う必要があるのではないでしょうか。
そのためにもいろんなものに対して好奇心を持つ必要があるのでしょうね。
そして謙虚な心で物事に対応していくべきなんだと思います。
人間の考えることなんて自然に比べればたいしたことないですからね。
ブルックリン橋 in ニューヨーク