給料が高いという意味

 雑種路線でいこうで書かれていましたが、ITエンジニアの会社を決める基準は給料らしいです。
NTTデータ日本IBMなど仕事でお付き合いしたことがある会社が人気だそうな。
しかしこれらの会社は業者を管理するゼネコン的な仕事がメインの会社です。
その上内部コストが高いので仕事を依頼するとめちゃくちゃ高いお金を請求してきます。(人月400万とか)
今まではネームバリューがあったから高くても頼む客がいましたが、これからはそうはいかないという状況になりつつあります。
志望しているエンジニアはそういう状況をわかっていないのでしょうね。


 高い給料をもらえるほうがいいに決まっていますが、そのお金を支払っているのは顧客です。
つまり顧客に料金に見合うメリットを提供して顧客が満足してはじめて顧客はお金を支払います。
自分はお金に見合ったメリットを顧客に提供できているのかとエンジニアも考えるべきだと思います。


 しかしエンジニアがいくらそのことを認識しても給料は高くなりません。
それは経営者がどのようなビジネスを行うかがキーになるからです。
つまり現在の日本のIT業界は非効率なビジネスを行っている経営者のためにITエンジニアのスキルが生かされていないのではないでしょうか。
いままで日本の企業はアメリカのように経営者が株主から監視されている状況ではありませんでした。
メインバンクと株主持合によって特定のステークホルダーをケアしておけば経営者としての地位は安泰な時代が長く続きました。
そのことが企業の変革と効率化を阻害していたのではないかと思います。


 最近はものいう株主も出てきていますし、M&Aも活発に行われるようになりました。
これからは非効率なビジネスを行っている経営者はクビになる時代になるでしょう。
そうすればITエンジニアのスキルももっと利益率の高いビジネスに活用されるようになるのではないでしょうか。