整理のできない会社

週末は仕事である事務所の引っ越しでネットワーク構築をやっていました。
その事務所はあるビルのワンフロアにすでにオフィスを持っていて、他の拠点にあったオフィスを同じビルの違うフロアに引っ越すものでした。
そしてフロア間を一つのネットワークで構築する作業でした。
と言っても数人程度のオフィスなのでそんなに大変ではない、と思っていたのですがこれが意外に大変でした。


LAN配線、インターネット接続、電話工事、電源工事などがあるのは仕方がないのですが、既存のフロアの配線もぐちゃぐちゃでそこもやらなければいけませんでした。
電源は小さいテーブルタップでたこ足状態に接続されていてLAN線や電話線が床の上をクモの巣のように這い回っている状況でした。
それを全部取り払い、各机にテーブルタップを配置しLAN配線、電話配線をしなおしました。
またオフィスの床があがっていないのでLAN配線をフラットケーブルのLAN線でカーペットの下を這わせました。
今回はじめてフラットケーブルを使いましたが絨毯敷だときれいに配線できます。


厄介だったのがプリンタでした。
USB接続しかできないプリンタをネットワークで共有したいとのことだったのでプリントサーバーを買ったのですが、ちゃんと接続できませんでした。
説明書を見るとつながらないこともあるとのことでプリンタの相性もあるのかなと思います。
仕方がないのでPCにつないでそこで共有することにしました。
他にもネットワークI/FをもったプリンタがあったのでIPアドレスを設定するのに久しぶりにarpコマンドを使いました。


I/OデータのNASもつないだのですが、今は安いですね。
2TBのRAID1が使えるNASで3万円でした。
家庭用なのですが、小さい事務所では十分です。


こんな感じでまる一日かかりましたが、整理されていないオフィスの作業は時間がかかりますね。
その事務所は書類をいっぱい扱う仕事をしているのですが、紙の山でオフィスが埋まっていて印刷会社なのかと思ってしまいます。
どこに何がおいてあるか担当者しかわからない状況でこんな状況でよく仕事ができるなと思います。
おそらく労働効率はかなり悪いでしょう。
所長には何回も整理したほうがいいですよと言っているのですが、やる気はなさそうです。
働いている人たちも職場を働きやすくしようとは思わないらしく、言われたことをやるだけといった感じです。


私もそんなに整理できている方ではありませんが、このようなオフィスを見ているといらいらしてしまうんですよね。(笑)
なぜ自分たちの仕事場を働きやすいようにしないのか。
オフィスを見ただけでその会社の仕事ぶりがわかります。


まず、整理整頓はどこに何があるかすぐにわかるようにすることだと思います。
会社では一人で働いている訳ではありません。
社内では多くの人が協力して働いているので必要なものがどこにあるかを特定の人しか知らないというのはよくない状況です。
書類はファイリング、分類するというのは仕事では基本だと思うんですが、この事務所は全くできていないですね。


そして、整理整頓は働く人が安全で快適に働ける場を作ることでもあります。
今回、電源の配線をやり直しましたが、たこ足されているテーブルタップが人が通る床に転がっていてしょっちゅう足にひっかけていました。
もし漏電したりショートしたら火事になるおそれもあります。
そうなったら責任者は責任を問われるかもしれません。


また、整理整頓すると改善点が見えてくることもあります。
整理するとこれはいらなかったなとかこの作業は無駄だったなという見直しがしやすくなります。
これからの日本は労働効率をあげていかないとやっていけない時代です。
常に自分たちの作業を見直して改善していくことが必須となります。


松下幸之助も整理整頓ができない人は仕事もできないと言っています。
もちろん、忙しくて散らかってしまうこともあるでしょうが、ものには限度というものがあって仕事に支障が出るほどだと仕事ができないと思われても仕方がないでしょう。


混沌としたオフィスでの作業で疲れました。
休日はゆっくり休もうと思います。

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