企業価値の公式

企業価値評価を読んでいて印象に残ったところをメモ。

企業価値を表す式は以下の通り。

valuation1.GIF

なんか難しく見えますが、この式の分子を大きくして分母を小さくすれば価値があがるということですね。
またこの式は投資利益率が高くないと成長率が高くても価値が低いということを表しています。
例えば100万円投資して105万円稼ぐ会社と110万円稼ぐ会社では110万円稼ぐ会社のほうが価値が高いということですね。
当たり前のことなんですが、そのことを本当に理解している会社が少ないですね。
馬鹿みたいに働いても付加価値の低いビジネスでは価値はそうでもないってことです。
ましてや高利貸しなどからお金を借りたりしてROICよりも資金調達コストの方が高い場合は働けば働くほど価値が下がるということも表しています。

DCFでは将来その企業が生み出すであろうキャッシュを予測して、今はこの値段だねって言う感じで算定します。
したがって少ない投資で高いリターンを生み出す会社が価値が高いと評価されます。
要はビジネスでどれだけの付加価値をつけられるかというのが重要です。
ただし資金調達コストも考えてやる必要があるということですね。

例えば新薬の開発は成功すれば莫大な利益を得ることができます。
がんや心臓病の薬はかなり付加価値は高いですよね。
しかし開発費用が莫大にかかります。
開発期間も長いため、ビジネスとして考えるとハイリスクハイリターンのビジネスですね。

この式を企業価値評価に使うことはないようですが、どのファクターがビジネスに影響するかというのを見るには非常に参考になる式だと思います。